ウェディング業界が発表している「新型コロナウイルス感染防止に対するガイドライン」を解説します【コロナ禍での結婚式】

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新型コロナウイルスが終息せず、さまざまなイベント事もも中止や延期が立て続いています。

この状況で結婚式を挙げることも歓迎されず、楽しみにしていた結婚式を延期せざるを得ない状況も。現在多くの新郎新婦さまが心苦しい思いでいらっしゃることと思います。

しかし、こういった思いに応えるべく、ウェディング業界も結婚式の実現に向け、様々な取り組みを実施していることは事実です。

今回は、ウェディング業界が発表した「新型コロナウイルス感染防止対策としてのガイドライン」についてご紹介していきます。

「新型コロナウイルス感染拡大防止ガイドライン」とは

2020年5月に発表された「新型コロナウイルス感染拡大防止ガイドライン」は公益社団法人日本ブライダル文化振興協会が発案したもの。公益社団法人日本ブライダル文化振興協会とは、結婚式場やホテルを中心にブライダルに関わる会場や企業が加盟している業界団体です。

多くの企業が加盟している団体だからこそ、今回発表されたガイドラインを基準とし、各会場が結婚式の対応を明確にしつつあります。

ガイドラインにまとめられているポイント

ガイドラインにまとめられているポイント

では早速ガイドラインにまとめられているポイントを5つにまとめてご紹介していきましょう。

1)ゲスト数を削減する

新型コロナウイルスなどの感染症は、人と人を介して感染が拡大してしまうため、ゲスト同士が十分な距離を保つことが必要とされています。

その上でオススメきる方法が「テーブル数を増やす」こと。従来10名で座っていたテーブルも6名での利用と人数を制限すれば、その分ゲスト同士の間隔をしっかり保つことが可能です。

しかし、テーブル数が増えるということは、当初予定していたゲストを収容できない可能性も考えられますから、会場の選び直す必要が出てしまうこともあるでしょう。

会場の変更はしたくない…。どうする?

会場を変更できない(変更したくない)場合は、ガーデンなどのオープンスペースを活用することもひとつの方法です。その場合でも、ゲスト同士の間隔をしっかり保ちつつ、「閉鎖された空間で結婚式を行わない」という意識を変わらず持つことが大切です。

チャペルや会場の収容人数、会場内のレイアウトなどは、改めて式場側と相談することをオススメします。

この他、オンラインでの結婚式への参加なども推奨されている方法です。

2)アルコール消毒などを配置・設置する

アルコール消毒などを配置・設置する

人がふれる場所を介して感染が広がっていることも認知されています。そのため、多くの人がふれる場所は消毒することは必須条件。もちろん、ゲストひとり一人がアルコールなどで消毒をすることも大切です。

そのため、会場内の入り口や洗面スペースなどに消毒用アルコールを設置し、ゲスト自身で消毒をおこなうよう依頼しましょう。

会場内の接触場所として考えられる出入り口やトイレのドアノブなどは、式場側が、定期的な消毒を進めてくれる可能性もあります。どのような対応を検討してもらえるのか、会場側に確認しましょう。

3)ゲスト同士、新郎新婦とゲスト、スタッフとの接触を減らす

多くの人が一様に集い、交流を持てる結婚式だからこそ、接触機会を減らすことは大変であり、悩ましい項目です。

この問題をクリアするために、

  • 式場到着後はそのまま挙式や披露宴を実施する会場に移動してもらう
  • 待合スペースをセッティングしない
  • 受付を実施しない

などを視野に入れましょう。

受付がない場合、ご祝儀の受け渡しはどうする?

受付がない場合は、ご祝儀の受け渡しをどうするのか考える必要がありますが、クラウドファンディングやアプリなどを活用し、事前に集金することで回避できます。

会費制の結婚式を予定されるならオンラインで購入してもらう方法も活用できますね。

その他、ゲスト同士が交流する機会となってしまうデザートビュッフェやテーブルフォトなどの演出を見直したり、マイクの使い回しをなくす配慮も大切です。

4)ゲストもスタッフもマスク着用を推奨する

結婚式などのフォーマルなシーンでマスクの着用は「タブー」とのお考えも理解できますが、今の状況を考慮し、挙式や披露宴の最中のマスク着用を推奨しましょう。

これは、ゲストだけでなくスタッフにも同じ事がいえ、会場内に集う人全員の健康や安全を守るためにマスクの着用OKをご案内されると親切です。

プチギフトとしてマスクを配布するなどの演出にも結びつけることもオススメです。

5)結婚式の打ち合わせをオンラインで実施する

外出を控えるという観念から、結婚式のために外出する機会を減らすことも感染防止に大切です。試食会や試着などどうしても式場に出向く必要がある場合を除き、結婚式の打ち合わせをオンラインで実施するよう検討しましょう。

新型コロナウイルスが流行してしまう前からペーパーアイテムはハンドメイドが可能ですし、ムービー演出などは式場に出向かなくても用意が可能。従来からあるサービスを活用することもぜひご検討ください。

また、withコロナ時代の結婚式宣言として、オンラインでの打ち合わせを推奨している会場も多くなってきています。申し込んでいる会場はどのような対応を予定しているのか確認されると安心ですね。

まとめ

  • 公益社団法人日本ブライダル文化振興協会が結婚式のガイドラインを発表している
  • ガイドラインでは新郎新婦さまはもちろん、ゲストの皆さまも安心して結婚式に参加できるよう、ポイントをまとめている
  • 会場側だけでなく、新郎新婦もガイドラインの理解が大切
  • オンラインでの準備や実施も検討して

公益社団法人日本ブライダル文化振興協会が発表している、新型コロナウイルスの感染防止を目的としたガイドラインについてまとめました。

このガイドラインは、新郎新婦さまはもちろん、ご両親ご親族様を筆頭にご列席下さるゲストの皆さま、結婚式に携わる全てのスタッフを感染リスクから守り、安心してお過ごし頂くためのものです。会場内での対策はもちろん、オンラインでの準備や結婚式の実施なども視野に入れ、密をさける工夫も必要になっていると感じます。

また、感染を防止するためには会場側、新郎新婦さまの両方がガイドライン等を十分に理解し、結婚式を進めて行く事が必要不可欠です。こういった事前準備があるからこそ、従来のように結婚式を楽しめること繋がるのではないでしょうか。

Profileこの記事を書いた人

Masak

「人の笑顔に多く出会いたい」と思った学生時代。アルバイトとして婚礼会場のサービススタッフを経験したことで「私のイメージしている世界はここだ!」とウェディングプランナーになることを決意しました。
その後は、ウェディング系の専門学校を卒業し、ゲストハウスとホテルでウェディングプランナーに全力投球!新郎新婦さまたちの「ありがとうの涙」に出会えることが本当に幸せだと感じた現役時代でした。

自分自身の結婚に伴い、現在は現場から離れていますが結婚式が大好きな気持ちに変化なし!ウェディングライターとして結婚式の基本知識や定番演出、トレンド情報などを発信しています。

好きなことは読書とお菓子作り。
プランナー駆け出しの頃から「実るほど頭をたれる稲穂かな」をモットーに、何事も初心を忘れず学びの姿勢を大切にしています。