結婚式二次会進行表テンプレート付き:プロ司会者が教える準備と進行のすべて

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結婚式二次会の幹事を初めて任され、「何から準備すればいいの?」と不安になっていませんか?本記事では、「結婚式 二次会 進行表 テンプレート」を探している幹事初心者の方に向けて、プロ司会者の視点から準備と当日進行のポイントを徹底解説します。無料ダウンロードできるExcel形式の進行表テンプレート(ゲスト管理名簿・進行表・お金の計算シート付き)もご用意しました。基本的な二次会の流れや演出アイデア、失敗しない時間配分のコツ、そして司会進行の注意点まで網羅しています。しっかり準備をしておけば、忙しくても安心して当日を迎えられます。それでは、結婚式二次会成功の秘訣を見ていきましょう。

結婚式二次会進行表テンプレート(Excel)無料ダウンロード

まずは幹事業務の強い味方となる結婚式二次会進行表テンプレート(Excel形式)をご紹介します。この進行表は、実際にプロの二次会幹事代行会社が使っているフォーマットがベースになっており、幹事初心者でも使いやすいと評判です。以下の3つのシートが一つのExcelファイルにまとまっており、ダウンロード後に自由に編集できます。

  • ゲスト管理名簿シート: 招待客の名前や連絡先、性別、新郎新婦どちら側のゲストかなどを管理する名簿です。当日の会場情報や日時、スタッフの役割分担表も含まれています。二次会当日はこの名簿を印刷して受付で使用しましょう。ゲストが来場したら名前にチェックを入れるだけで出欠確認が完了します。非常時の緊急連絡先も記載しておけば、当日何かあってもすぐ連絡できるので安心です。
  • 進行表テンプレートシート: 二次会当日のタイムテーブルを記入するシートです。初期状態では結婚式二次会の基本的な流れが入力されているので、土台として活用できます。自分たちの二次会プランに合わせて演出やゲームを追加・編集しましょう。不足している演出があれば、テンプレート内のおすすめリンクも参考になります。完成した進行表は当日スタッフ全員(司会者、音響係、受付担当など)に配布し、全員が同じタイムスケジュールを把握できるようにします。
  • お金の計算(収支)シート: 会費収入と支出の管理に使えるシートです。二次会では会場費や飲食代、景品代などお金の管理が複雑になりがちです。このシートで予算と実績を一元管理し、新郎新婦とも共有しましょう。金銭トラブルは後味が悪いものですが、収支を透明化しておけば新郎新婦との信頼関係も保てます。当日は最終的な精算にこの表を使い、漏れなく計算します。

上記のExcelテンプレートは無料でダウンロード可能です。ダウンロードリンクをクリックし、ファイルを保存してお使いください。エクセル版なので誰でも編集しやすく、幹事チームで情報を共有・更新するのにも便利です。ただし、進行表は基本的に幹事チームのリーダー1名が取りまとめて更新するのがおすすめです。全員が編集できる状態にすると情報が錯綜する恐れがあるため、意見を集約した上でリーダーが最新版を管理しましょう。

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意見を集約した上でリーダーが最新版を管理

結婚式二次会の基本的な流れと進行例

二次会の大まかな流れを把握しておくことは進行表作成の第一歩です。ここでは一般的な結婚式二次会の進行例を順を追って説明します(所要時間目安:約2時間)。各イベントの所要時間や順序は会場やゲスト数によって調整可能ですが、まず基本を押さえておきましょう。

開場・受付 (開始30分前)

幹事は二次会開始の30分前には受付準備を整えます。受付担当のスタッフは2~3名配置し、ゲストから会費を集めて名簿にチェックします。開始直前は来場が重なるため、受付スタッフは多めにいるとスムーズです。開場前からゲストが入口に列を作る場合もあるので、その際は「入口付近に詰めてお並びください」など幹事が誘導し、他のお客様の迷惑にならないよう配慮しましょう。開始5分前になったら「まもなく二次会が始まります!」と声をかけ、着席を促します。

新郎新婦入場・開宴のあいさつ

定刻になったら、いよいよ二次会スタートです。まず司会者がマイクを握り、開会のあいさつで簡単に趣旨を説明します。その後、主役の新郎新婦が入場です。入場時には明るいBGMを流したりクラッカーを鳴らしたりして盛大に二人を迎えましょう。会場全体でクラッカーを鳴らすと一体感が生まれ、場が一気に華やぎます。もし新郎新婦の到着が遅れる場合は、到着予定時刻をゲストに伝えておき、その間は司会者や幹事が場つなぎのトークや映像上映などでゲストを退屈させない工夫をします。

ウェルカムスピーチ・乾杯

新郎新婦が入場し席についたら、形式ばらず簡単で良いのでウェルカムスピーチをお願いしましょう。一般的には新郎が代表して「本日はご参加ありがとうございます…」といった一言挨拶をします。続いて司会の合図で乾杯です。乾杯の発声をお願いする人を決めていない場合、幹事や司会が音頭を取っても構いませんが、できればゲスト代表者に依頼すると特別感が出ます。ゲストに依頼する場合は事前に新郎新婦からお願いしておいてもらいましょう。「乾杯!」の発声に合わせてゲスト全員でグラスを掲げれば、いよいよパーティー開幕です。

ケーキカット・ファーストバイト(省略可)

二次会では必須ではありませんが、ケーキ入刀のセレモニーを行うこともあります。新郎新婦に用意されたウェディングケーキにナイフを入れてもらい、ファーストバイト(新郎新婦がお互いにケーキを食べさせ合う演出)を披露すると、大いに盛り上がります。「ヒューヒュー!」と冷やかしの声や拍手で会場が沸き、一体感が高まるでしょう。ただし、あまりに盛り上がりすぎて次の進行が押してしまわないよう、司会者が適度にコントロールしてください。「お二人が羨ましいのはわかりますが〜ほどほどにお願いします!」などユーモアを交えて場を収めるのもプロ司会者の腕の見せ所です。ケーキカットを行わない場合でも、乾杯後しばらくは食事・ドリンクを楽しむ歓談時間に入ります。

食事・歓談タイム

乾杯が済んだら歓談(フリータイム)に入ります。ゲストには料理やドリンクを楽しみながら、新郎新婦や友人同士で自由に会話してもらいましょう。新郎新婦はできるだけ各卓を回りゲスト一人ひとりにお礼や歓談をする時間を取ります。歓談中、場を退屈させない工夫として、新郎新婦のプロフィールムービーや思い出写真のスライドショーを流すのも効果的です。BGMには二人の思い出の曲や雰囲気に合った音楽を選び、会場をリラックスしたムードにしましょう。歓談時間はパーティー全体のメリハリをつけるためにも重要です。ずっとゲームや余興続きではゲストも疲れてしまうので、自由に談笑できる時間を設けてバランスの良い進行にします。

余興・ゲーム大会

歓談開始から20~30分ほど経って皆がお腹も落ち着いた頃、いよいよ余興やゲームの時間です。二次会の定番はビンゴ大会ですが、その他にもクイズやじゃんけん大会などゲスト全員が参加できるゲームがおすすめです。例えば「新郎新婦にまつわる○×クイズ」や、音楽好きな二人なら曲のイントロ当てクイズなども盛り上がります。ゲーム開始時には司会者がルールを説明しますが、この説明はできるだけ簡潔に分かりやすくしましょう。ダラダラと説明してしまうと、ゲストが聞いておらず進行がグダグダになる恐れがあります。実際に、友人司会の二次会でゲーム説明が不明瞭だったためにゲストが理解できず、会場が白けてしまった例もあります。プロ司会者であってもゲーム中は適宜「皆さん、○○さんに大きな拍手を!」「ただいま○位のテーブルはこちらです!」など声掛けを行い、積極的に盛り上げていきます。景品がある場合は、豪華な賞品ほど皆の前でしっかりアピールしながら授与すると歓声が上がります。ゲームは1~2種類に留め、長引かせないこともポイントです。

サプライズ演出(予定がある場合)

余興の後、時間に余裕があればサプライズ演出を企画しているケースもあります。例えば「当日出席できなかった友人からのビデオメッセージ上映」や「新郎新婦のお母様からの手紙朗読」など、主役の二人への秘密のプレゼント企画です。サプライズ演出は準備が大変な場合もありますが、成功すれば新郎新婦にとって忘れられない感動的な二次会になります。幹事は演出担当の友人やスタッフと事前に綿密に打ち合わせ、当日の司会者とも連携してタイミング良く進行しましょう。「実はここで新婦に内緒でご友人からのサプライズです!」といった司会者の合図で演出をスタートし、会場全体で二人を祝福します。なお、サプライズを入れる場合は他のプログラムを詰め込みすぎないよう注意し、時間配分にゆとりを持たせてください。

新郎新婦謝辞・集合写真・お開き

楽しかった二次会も終盤です。終了約15分前になったら幹事から「そろそろ終宴のお時間です」と中締めのアナウンスをします。そして締めくくりに新郎新婦からゲストへの謝辞(スピーチ)をお願いしましょう。二人から今日集まってくれた皆さんへの感謝と今後の抱負を語ってもらいます。感動的なBGMを背景に流すと会場の雰囲気もグッと締まります。スピーチ後、できれば全員で集合写真を撮影しましょう。ゲスト全員が写った写真は二次会の良い記念になります。写真撮影のタイミングは、新郎新婦スピーチの直後か、お開き直前がおすすめです。集合写真を綺麗に撮りたい場合は、開始前にゲストだけで撮っておく方法もありますが、二次会のフィナーレで撮ることで一体感が高まるでしょう。

最後に司会者または幹事が簡単に締めの言葉を述べてお開きとなります。「本日は誠にありがとうございました!お気をつけてお帰りください。」と締め、拍手で終了です。その後、新郎新婦は出口付近に立ち、プチギフトを手渡ししながらゲスト一人ひとりを笑顔で見送ります。ただし、新郎新婦がお見送りで長話をしてしまうと後ろの列を待たせてしまうので、「お見送りのご挨拶は手短にお願いします」と事前に伝えておくとスムーズです。ゲスト全員が退場したら、幹事は速やかに会場の片付けと会計精算に取りかかります。会場スタッフにお礼を伝え、忘れ物がないか確認しましょう。これにて二次会はすべて終了です。お疲れさまでした!

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幹事が当日までに準備すべきことリスト

二次会の流れが把握できたところで、幹事が当日までに準備すべきことを整理しておきましょう。結婚式二次会は事前準備が命。当日の成功は準備段階の段取りにかかっています。以下のリストを参考に、抜け漏れなく準備を進めましょう。

幹事チームの編成と役割分担

まずは幹事チームの体制決めです。幹事は通常新郎新婦の友人グループなど複数名で担当することが多いので、リーダーを決めて役割分担をしましょう。主な役割には次のようなものがあります。

  • 幹事リーダー(1名): 幹事チーム全体を取りまとめる責任者です。新郎新婦や会場とのやり取り、他の幹事メンバーの進捗管理など、全体を把握して判断する役割です。リーダーは当日も自ら実務を担当するより、各係を見回りながら指示・調整に専念すると良いでしょう。
  • 招待状・出欠管理担当(1~2名): 新郎新婦からゲストのリストを受け取り、二次会の招待連絡を出します(メールやLINEグループ招待、場合によっては招待状郵送)。ゲストの出席/欠席の返信を取りまとめ、Excelテンプレートのゲスト管理名簿に反映させましょう。当日の受付名簿作成までが担当の仕事です。返信期限を決めてリマインド連絡をする、欠席者の人数を新郎新婦に報告する、といった管理も大切です。出欠管理を担当した人が当日の受付も兼ねるとスムーズです。
  • 会計担当(1名): 二次会の予算と収支を管理します。会費×人数で見込まれる収入から、会場費や景品代など必要経費を配分し、予算表を作成しましょう。支払いが発生するたびに領収書を集めて保管し、最終的な精算で収支が合うようチェックします。当日は受付で集金した会費を保管し、会場への支払いも担当します。お金を扱う重要ポジションなので、信頼できるしっかり者に任せてください。
  • 余興・景品担当(1名): 当日のゲームや余興の企画・準備を担います。ゲームの内容を考え、必要な備品や景品をリストアップして購入します。景品は予算内で収まるよう選定し、早めに発注しましょう。人気商品やオリジナルグッズを景品にする場合は時間に余裕を持って準備が必要です。余興でゲストや友人に出演をお願いする場合の連絡役もこの担当が担います。音源や映像機材を使うならその手配・管理も忘れずに。
  • 司会者(1~2名): 司会進行役です。当日マイクを握って会を進行します。プロに依頼する場合はこの限りではありませんが、友人司会なら幹事チーム内または別途依頼します(司会については後述の「司会進行の注意点」セクションで詳述)。司会者には進行表の内容や新郎新婦のプロフィールなど事前情報を共有し、リハーサルにも参加してもらいましょう。

その他、受付係(2~3名)やクローク係(1~2名)を当日手伝ってくれるスタッフも確保できると安心です。受付は会計担当と重複して構いません。クローク(手荷物預かり)は会場スタッフが対応してくれる場合もありますが、冬場などはコート預かりが必要になるので人手があるとベターです。以上のように事前準備段階から当日までそれぞれ役割を決めておくと、「誰が何をやるんだっけ?」となりにくくスムーズに進行できます。

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スムーズに進行できます

二次会プランの打ち合わせと進行表作成

幹事メンバーが揃ったら、新郎新婦との最初の打ち合わせを行いましょう。理想は二次会の2~3ヶ月前くらいまでに顔合わせをしておくこと。新郎新婦から二次会の希望(開催日時・場所、招待人数、やりたい演出、NG事項など)をヒアリングします。会場が決まっていない場合は一緒に探す、または新郎新婦にアドバイスすることも幹事の役目かもしれません。打ち合わせ内容を踏まえ、当日のプログラム案を作成します。先ほど紹介した基本の流れを参考に、二人らしい演出アイデアを盛り込みましょう。演出内容と所要時間がおおよそ決まったら、一度進行表(タイムスケジュール)を書き出してみることが大切です。無理のない時間設定になっているか、抜け落ちているイベントはないか確認しましょう。例えば余興を詰め込みすぎて歓談の時間がゼロになっていないか、受付や中締めのアナウンス時間を忘れていないか、といった点をチェックします。時間配分に余裕を持たせるのが成功のコツです。作成した進行表は新郎新婦にも共有し、要望とのズレがないか確認してもらいます。最終決定したプログラムに沿ってExcelテンプレートの進行表シートを完成させましょう。

招待状の送付とゲスト出欠確認

二次会の内容が固まったら、ゲストへの招待連絡を行います。結婚式披露宴とは別に二次会から招待する友人・同僚もいる場合、披露宴招待状とは別途案内が必要です。最近は新郎新婦がSNSやメールで案内するケースも多いですが、幹事が招待状を送付する場合は新郎新婦から招待客リストを預かり、できれば開催1ヶ月前までに出欠確認を開始しましょう。案内には日時・会場アクセス・会費・ドレスコード(あれば)など必要事項を明記します。返信期限を設定し、ゲストの都合も考慮して披露宴の招待状よりカジュアルに連絡できます。出欠の回答が集まったら逐一リストを更新し、新郎新婦にも状況を報告します。返信がないゲストには期限を過ぎたらフォローの連絡を入れる配慮も必要です。

最終的な出席者が確定したら、Excelテンプレートのゲスト管理名簿に最終リストを反映させます。当日はこの名簿を印刷して受付リストとして使用します。名前の読みや役職など、受付でチェックしやすいよう事前に整えておきましょう。万一ドタキャンや急な欠席が出ても慌てないよう、当日連絡がつく電話番号を名簿に入れておくと安心です。また、新郎新婦とも共有して「この方は二次会参加」「この方は来ない」と両者で把握しておくことで、当日の誘導ミスを防ぎます。招待状管理とゲスト確認は地道な作業ですが、とても重要な準備項目です。

景品・備品リストの準備と購入

二次会を盛り上げるゲーム景品や、運営に必要な備品類を洗い出して早めに準備しましょう。進行プランが決まった段階で、「ゲームに必要なもの」「受付で使うもの」「装飾に使うもの」など項目ごとにリストアップします。例えば以下のような物品があります。

  • ゲーム用品: ビンゴカード・抽選機、ペン、テープ、ゲーム用小道具(コスチュームや小道具が必要なゲームなら)など。
  • 景品: 上位賞品(家電、ギフト券等)、ユニーク賞品(お菓子詰め合わせ、ネタグッズ)など。景品数はゲスト数の半分程度用意すると多くの人に行き渡り盛り上がります。景品袋や包装も忘れずに。早めに購入し、不要な外装は外して見栄えよく並べられるよう準備しておきます。
  • 受付用品: 会費を入れる現金箱、受付サイン、つり銭(千円札・五百円玉は多めに用意)、筆記用具、名札やネームタグ(必要なら)など。
  • 装飾用品: ウェルカムボード、フォトプロップス、装花やバルーン、BGM用の音源(スマホやPCにプレイリスト準備)等。
  • 事務用品: 進行表の印刷コピー、司会台本、タイムスケジュールを貼り出すボード、予備の筆記用具、ガムテープ・ハサミ・延長コードなどの雑用品。

リストアップができたら順次購入していきます。備品・景品・プチギフトの購入時期は遅くとも二次会直前の2週間前までには済ませておきましょう。プチギフト(退場時に新郎新婦が配るお菓子等)を準備する場合は、新郎新婦側で用意することが多いですが、幹事がお手伝いすることもあります。購入が済んだらExcelの予算管理シートに実際の支出額を記録し、予算超過していないか確認します。もし予算オーバーしそうなら、景品の数を減らす・安価なものに替えるなど調整しましょう。

買い揃えた備品や景品は一箇所にまとめ、リストと照らし合わせて不足がないかチェックします。当日に一度で大量の荷物を運ぶのは大変なので、可能であれば会場に事前持ち込みできるか確認しましょう。会場側が許可してくれれば、前日までに景品や備品を預けておくと当日が格段に楽になります。事前持ち込みが難しい場合でも、当日は車で搬入する、人手を増やすなどしてスムーズに運べるよう段取りを考えておきましょう。

会場下見・スタッフとの事前打ち合わせ

二次会会場(レストランや宴会場など)が決まったら、下見と打ち合わせを行います。幹事リーダーは新郎新婦と共に会場担当者と打ち合わせの場を設けましょう。会場の広さやレイアウトを確認し、受付を設置する場所、ゲームや余興に使えるスペース、プロジェクターやマイクなど機材の位置をチェックします。「マイクは何本使えますか?」「音響室や照明の操作はどこで行いますか?」など細かい点も確認しましょう。特に映像や音楽を流す予定がある場合は、当日持ち込む機材が問題なく動作するか事前にテストするのが鉄則です。プロジェクターの接続端子や再生対応フォーマットを事前に確認し、必要なら変換アダプタを用意します。リハーサルとして幹事だけでもいいので、当日使うムービーを実際に会場で再生テストしておくと安心です。

また、会場スタッフに手伝ってもらうことがあれば事前に依頼しておきます。例として、「新郎新婦入場時に照明を落としてほしい」「ケーキカットのタイミングでスポットライトを当ててほしい」等、当日の演出と連動してお願いすることがあるでしょう。そうした細かな演出も事前に共有し、可能かどうか打ち合わせておきます。会場の貸切時間も再確認し、「〇時完全撤収」なら逆算してタイムテーブルに反映させます。準備段階の持ち込みや直前の会場入り可能時間も確認事項です。幹事全員での最終打ち合わせも、可能であれば開催直前に行い、役割分担や当日の流れを最終確認しておきましょう。全員が同じ認識で当日を迎えられるよう、疑問点は解消しておきます。

時間配分と演出のコツ:失敗しないためのポイント

二次会当日のプログラムを計画する上で、時間配分演出内容のバランスはとても重要です。幹事初心者がやりがちなのは「あれもこれもやりたい!」とイベントを詰め込みすぎてタイムスケジュールが過密になること。しかし、限られた時間内で全部を実現しようとすると、かえって中途半端になったり時間オーバーで慌ただしくなったりするリスクがあります。ここでは失敗しないためのポイントをいくつか挙げます。

  • ゆとりあるスケジュール設定: プロのプランナーも「余裕のある時間配分」が何より大事だと言っています。各プログラム間には5分程度の余白を持たせ、押した場合の調整弾力を作っておきましょう。特に歓談時間は必ず確保し、イベントと歓談のバランスを取ることが大切です。予定通りに進まない場合は第二歓談を短縮・カットするなど臨機応変に調整します。二次会自体の所要時間は平均2時間ですが、ゲスト数が多い場合や余興が多い場合は2時間半~3時間制も検討します。長引きすぎると披露宴から参加しているゲストは疲れてしまうので、あくまでゲストの負担にならない範囲で延長を判断します。
  • 会場の時間制限を守る: 会場の貸切時間は絶対厳守です。例えば「18:00開始20:00終了・20:30完全撤収」と決まっていれば、お開きは終了時刻の5~10分前には行い、その後速やかにお見送りと片付けを行います。延長料金が発生しないよう時間内に収めましょう。開始時間も、新郎新婦の披露宴終了から移動時間を考慮して余裕を持って設定します。披露宴から続けて参加するゲストもいるため、開宴を遅めにずらしたり受付時間を長めに取ったりする配慮も必要です。
  • 演出内容の取捨選択: 人気のビンゴやゲーム、余興スピーチなど盛り上がる企画は色々ありますが、闇雲に詰め込むと消化不良になります。ゲスト層に合った演出を見極めましょう。たとえば職場同僚が多いなら内輪ネタすぎるゲームは避ける、新郎新婦の趣味にちなんだクイズを入れる、年配ゲストがいるなら体を張るゲームは控える等の工夫です。すべてのゲストが楽しめる内容かどうかを常に意識しましょう。演出ごとの時間配分は、ビンゴなら30分程度、余興スピーチは1人5分以内など目安を決めて事前にリハーサルしておくと安心です。
  • 機材トラブル対策: 当日使用する映像・音響機材は必ず事前確認と予備準備をしておきます。プロジェクターやマイクが本番で動かない…という失敗は避けたいものです。実際に「せっかく用意した余興ムービーが機材不調で流せなかった」という残念な例も報告されています。そこで、幹事は早めに会場入りして機材チェックをする、本番用データとは別にバックアップをUSBメモリ等に用意しておくなど万全を期しましょう。また、会場備え付け機材の使い方はスタッフに教わり、音量調整や照明操作の手順も確認しておきます。もしトラブルが起きても冷静に対処できるよう、幹事同士で連携体制を決め「○○が映像担当、△△は音響担当」と役割を振っておくと良いです。
  • 金銭トラブルを防ぐ: 二次会で意外とありがちなのが会費・費用に関する行き違いです。会費設定は周囲の相場も参考にしつつ、必ず収支がプラスマイナスゼロか少し余裕が出る額に設定しましょう。赤字になって幹事や新郎新婦の持ち出しが出ると後味が悪く、逆に大幅黒字になってもゲストから「高かったのでは?」と思われてしまいます。会費には景品代やプチギフト代も織り込んで予算を組み、見積もり段階で新郎新婦に確認してもらいます。収支管理シートを新郎新婦とも共有し、透明性をもって進めることが信頼関係上も大切です。「そんなに費用がかかると思わなかった」「会費が高すぎる」など後で揉めないよう、事前の合意をしっかり取っておきましょう。

以上のポイントに留意して進行をプランニングすれば、大きな失敗は防げるはずです。何より「ゲスト全員に楽しんでもらう」視点を忘れずに、適切な時間配分で二次会を設計しましょう。当日は予定通りにいかないこともありますが、幹事チームで柔軟にフォローし合えば問題ありません。準備を万全にしておくことで、多少のハプニングも笑顔で乗り越えられる余裕が生まれます。

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多少のハプニングも笑顔で乗り越えられる

ゲストが飽きない演出アイデアとプロ司会者の体験談

「二次会の途中でゲストが退屈してしまったらどうしよう…」と心配な幹事さんも多いでしょう。ここではゲストを飽きさせない演出アイデアをいくつか紹介します。プロ司会者の経験から、場が盛り上がる企画や演出の工夫、逆に失敗しやすい点についてアドバイスします。

  • 定番ゲームにひと工夫: ビンゴ大会や○×クイズ、じゃんけん大会は定番ですが、演出次第でオリジナリティを出せます。例えばビンゴなら数字カードの代わりにゲストの名前をマスに書き込む「ネームビンゴ」にすれば、参加者同士の交流にもなります。○×クイズは新郎新婦のなれそめや趣味に関する問題にすれば二人の紹介にもなり、一石二鳥です。「新郎の小学時代のあだ名は○○である。○か×か?」などユーモアのある問題で盛り上げましょう。ゲーム中は司会者が回答者に簡単なインタビューをしたり、答えの解説で二人のエピソードを披露したりすると会場が和みます。ポイントはできるだけ多くのゲストが参加・当選できる工夫をすることです。上位数名しか景品が当たらないより、ブービー賞やラッキー賞など複数用意して「誰にでもチャンスあり!」とすると盛り上がります。
  • 全員参加型の演出: ゲスト全員を巻き込む演出も退屈させないコツです。例えばテーブル対抗戦にしてしまう方法。各テーブルをチームと見立ててゲームの得点を競わせると、一体感が生まれます。クイズでもじゃんけんでも、勝ち残った人が属するテーブルが優勝、といった形式にすると自然とテーブル内で会話も生まれます。また、会場にフォトブース(写真撮影コーナー)を設置し、ポラロイドやインスタントカメラで自由に撮影してもらうのも人気です。撮った写真にゲストから新郎新婦へのメッセージを書いてもらい、後ほどアルバムにしてプレゼントすれば思い出にも残ります。こうしたインタラクティブな仕掛けを用意しておくと、待ち時間や歓談中にもゲストは退屈しません。
  • プロ司会者の盛り上げテク: プロのMCは常にゲストの反応を見ながら会場を盛り上げます。例えば歓談中でも盛り上がっているテーブルにはマイクを向けて「こちらでは○○のご友人が学生時代の暴露話で盛り上がっているようです!」といった軽い実況を入れて笑いを誘うこともあります。また、盛り上がりが沈みそうな場面では即座に次の手を打ちます。筆者の経験では、ゲームで予想外に盛り上がりに欠けた際、とっさに急遽じゃんけん大会に切り替えたことがあります。シンプルですがじゃんけんは老若男女問わず白熱するので、その場は大いに持ち直しました。このように引き出しを多く持っておくと安心です。幹事の皆さんも「もし○○が失敗したらプランBに切り替えよう」といった代替案を用意しておくと良いでしょう。
  • 失敗例に学ぶ: ゲストが飽きてしまった二次会の失敗談から学ぶこともあります。先ほど触れたケースでは、司会を引き受けた友人が不慣れで進行がグダグダになり、せっかくのケーキ演出も注目されずじまいでした。さらに新郎新婦自らも友人司会をサポートする羽目になり、当人たちが全く楽しめなかったそうです​。このような事態を避けるには、幹事同士のフォローが欠かせません。たとえ友人が司会でも、複数人でサポートし合いましょう。ゲームの説明を別の幹事が補足するとか、景品紹介を盛大にアシストするとか、小さなことでもカバーできます。プロ司会者いわく、「素人司会でも周囲がしっかり支えれば十分盛り上げられる」とのことです。大切なのはチームワーク。失敗談を他山の石として、準備と当日の協力体制を万全にしておきましょう。

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司会進行の注意点とMCとの連携の仕方

最後に、司会進行における注意点と、司会者(MC)との上手な連携方法についてまとめます。幹事の中で誰かが司会を務める場合もあれば、プロの司会者にお願いする場合もあるでしょう。いずれにせよ、進行表テンプレートを最大限活用して司会者と情報共有することが成功の鍵です。

  • 台本と進行表の共有: 司会者には事前に最終版の進行表を渡し、細かい台本やコメントの草案も用意しておくと安心です。友人司会なら「ここで新郎新婦入場アナウンス、その後新郎挨拶へ誘導」「ゲーム開始時にルール説明」といった流れを台本形式で書いてあげましょう。プロ司会者の場合でも、二次会特有の内輪ネタやゲスト情報は知らないことが多いので、新郎新婦との関係性やエピソードなど参考情報を提供します。例えば「新婦友人の○○さんにサプライズで花束を渡してもらう」「新郎上司の△△部長は乾杯挨拶後すぐ退席予定」などイレギュラー事項は必ず伝えておきます。当日は司会者が進行表を見ながら時計と睨めっこして進めますので、幹事側でも時間管理をサポートし、「予定より5分押しています」等そっと知らせてあげると良い連携が図れます。
  • 司会者へのサポート体制: 司会担当が友人などプロでない場合、複数人でサポートする体制を敷きましょう。できれば司会進行役は2名(男女ペアなど)にするとお互い助け合えるので安心です。一人が話している間にもう一人が次の段取りの確認や小道具準備をする、といった動きもできます。司会以外の幹事も、「司会者だけが大変な思いをしない」よう気を配りましょう。先の失敗談では友人司会者が疲れ果ててしまい、最後に不満を漏らす事態にもなりました。そうならないよう、周囲がフォローし合うことが大切です。
  • ゲストいじりは要注意: 会場を盛り上げようとするあまり、無理にゲストにマイクを向けて質問攻めにしたり、笑いを取ろうとイジったりするのは避けましょう。司会に慣れていない人には特に難易度が高く、プロでも安易な「ゲストいじり」はNGと言われるほどです。どうリアクションして良いか分からずゲストが困ってしまうと、空気が凍りつく恐れがあります。余程リアクション上手な人と分かっている場合以外は、基本的にゲストに無茶ぶりはしないのが無難です。インタビューなども事前にお願いした人のみに留め、突然マイクを向けるのは避けましょう。
  • MCをプロに依頼する場合: 最近は結婚式二次会専門の司会者派遣サービスや幹事代行サービスも充実しています。予算に余裕があればプロのMCにお任せするのも一案です。プロにお願いする際でも、幹事は当日のタイムテーブルや演出内容を細かく伝えてリハーサル打ち合わせをします。プロMCといえど人間ですから、新郎新婦の名前の読み間違いがないようフリガナを伝える、内輪しか分からないネタは説明しておくなどのフォローが必要です。司会以外の進行部分(受付や音響など)は引き続き幹事が担い、プロMCを中心に全員で円滑に進めましょう。
  • 臨機応変な連絡手段: 当日、司会者と他スタッフの密な連携も重要です。広い会場では離れたスタッフ同士のコミュニケーションに手間取ることがあります。そんな時はあらかじめ合図や連絡方法を決めておきます。例えば「予定より押している時は手でOKサインを出す」「新郎新婦到着の連絡はグループLINEで共有する」等です。余興担当がスタンバイOKになったら司会者に目配せするとか、音響担当に次の曲スタートをジェスチャーで伝えるとか、事前にシミュレーションしておきます。本番さながらのリハーサルを幹事内で行っておくと尚安心です。

司会者と他の幹事が二人三脚で進行できれば、当日のトラブルにも慌てず対応できます。司会進行は二次会の盛り上がりを左右する重要ポジションですが、決して一人で抱え込む必要はありません。幹事チーム全員で支え合い、情報共有と準備を綿密に行うことで、プロ顔負けのスムーズな進行が実現できるでしょう。

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まとめ:進行表テンプレートを活用して万全の準備を!

初めて幹事を任された方に向けて、結婚式二次会の準備と進行のポイントを解説してきました。「結婚式二次会 進行表 テンプレート」を上手に活用し、役割分担と事前準備を怠りなく進めれば、忙しいあなたでもきっと二次会を成功へ導けます。プロ司会者の視点からのアドバイスを参考に、ゲスト全員が笑顔になれる楽しいパーティーを作り上げてください。

緻密な計画と柔軟な対応力があれば、当日は幹事自身も余裕を持って二次会を楽しめるはずです。無料ダウンロードの進行表テンプレートをぜひお役立ていただき、最高の結婚式二次会を演出しましょう。新郎新婦にとって一生に一度の大切な時間を預かる幹事として、万全の準備で臨んでくださいね。きっと「幹事を頼んで良かった!」という感謝の言葉が聞けることでしょう。頑張ってください!

Profileこの記事を書いた人

駒鳥 絵里

■居住地
東京都

■職業
フリーランスの司会者(MC歴10年)

■経歴と特徴
・司会者としての経験は300組以上。
・ラジオパーソナリティやイベントMCとしても活動経験あり。
・声のトーンは落ち着いており、聞き取りやすく明瞭。
・明るく穏やかな性格で、笑顔が印象的。

■得意なスタイル
・「洗練されたナチュラル感」のある結婚式を得意とする。
・ゲストがリラックスできる空気感を作りつつ、適度なユーモアを交えて会場を盛り上げる。
・新郎新婦の希望をしっかり取り入れ、オリジナリティを尊重した進行。
・臨機応変な対応力に優れ、予定外のトラブルにも柔軟に対処可能。

■価値観・サービスの姿勢
・事前打ち合わせに重点を置き、新郎新婦の人柄や思いを深く理解することを重視。
・式の演出や進行に関して積極的にアドバイスを行い、安心感を与える。
・常にゲスト視点を意識し、新郎新婦だけでなく参加者全員が満足できる進行を心がけている。

■集客方法・強み
・多くの口コミや紹介によって信頼を得ている。

■新郎新婦との相性ポイント
・丁寧で落ち着いたコミュニケーションが特徴のため、品の良い雰囲気を希望する新郎新婦と好相性。
・オリジナル感や手作り感を重視するカップルの気持ちを汲み取りつつ、洗練された空間作りに協力できる。