地域でこんなに違う?結婚式司会者外注の地域別事情

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こんにちは、司会者の駒鳥絵里です。この記事では結婚式の地域性と司会者外注の関係についてお話しします。日本各地で司会者としてお仕事をする中で、エリアによって結婚式のスタイルや司会者事情に違いを感じることがあります。「地元で結婚式を挙げるけど東京の司会者に頼んだ方がいい?」「地域ごとの相場差ってあるの?」そんな疑問にお答えしましょう。地域別の特徴を知って、あなたの式に最適な司会者選びに役立ててください。

都市部と地方で異なる料金相場

まず注目すべきは、地域による司会者料金相場の違いです。一般に首都圏や都市部では結婚式司会者の報酬が高めに設定される傾向があります。一方、北海道や東北など一部の地域では比較的リーズナブルなことが多いようです。これは都市部ではプロの司会者の需要が高く競争も激しいためで、経験豊富な司会者ほど高価になりやすい事情があります。

私が住む東京でも、実績ある人気司会者の場合10万円以上のギャラとなることは珍しくありません(企業イベントや有名人の披露宴など特別なケースではさらに高額になることも)。逆に地方へ目を向けると、例えば東北地方で地元の司会者にお願いした新郎新婦から「5万円程度で依頼できた」という話を聞いたことがあります。ただし地方の場合、プロの司会者自体が少なく選択肢が限られることもあるため、単純に安く済むとは言えません。遠方から司会者を呼べば交通費等がかかり、結果的に都市部と同じくらいの費用になることもあり得ます。

地域による価格差は、司会者に限らず結婚式の様々な費用項目で見られる傾向です。会場の料金や写真・映像の相場なども都会と地方では異なるため、司会者についても自分たちのエリアの相場感をリサーチしてみましょう。幸い近年はインターネットで全国の情報が得られるので、「○○県 結婚式 司会 相場」と検索すれば具体的な体験談が見つかるかもしれません。

具体的な体験談が見つかるかも

結婚式の文化と司会スタイルの地域差

料金以外にも、結婚式そのものの文化や慣習が地域で異なることは知っておきたいポイントです。例えば私が印象深く感じたのは沖縄の結婚式です。沖縄県の地元カップルが行う結婚式はゲストの人数が非常に多く、平均200~300名にもなるケースがあります。余興もバリエーション豊かでエンターテイメント色が強く、まさにお祭りのような披露宴です。当然それだけの人数とプログラムを仕切るには高いスキルが求められるため、沖縄ではテレビやラジオで活躍する地元タレントなどプロの司会者に依頼するのが一般的だそうです。

また、関西地方では披露宴中の演出や司会進行に笑いの要素を織り交ぜることが好まれる傾向があると言われます。大阪などでは有名お笑い芸人が司会を務める派手なパーティもありますし、プロの司会者であってもユーモアたっぷりに進行する方が多い印象です。一方で関東地方(東京周辺)の結婚式は全体にフォーマルで厳かな雰囲気を重視する傾向があり、司会者も落ち着いた進行を求められる場面が多いです。また、名古屋など中部地方では「派手婚」と称されるように豪華な披露宴が好まれる傾向があり、余興や演出もふんだんに盛り込まれることが多いです。当然司会者にも華やかな盛り上げ役としての力量が求められるでしょう。一概には言えませんが、地域の「土地柄」として頭に入れておくとよいでしょう。

さらに結婚式の伝統的な風習も地域で異なります。例えば一部の地域では、披露宴に近所の人たち(隣組)も招待する習慣が根強く残っていたり、披露宴の最後に地元ならではの儀式が行われることもあります。私の経験でも、新郎新婦のご両親から「地元の○○という風習を式に取り入れてほしい」と相談を受けたことがあります。このような場合、土地の習慣に詳しい司会者であれば安心です。逆に他地域の司会者を起用する際は、事前にその風習についてしっかり説明しておく必要があります。

地域の壁を超えて司会者を依頼するには

今やSNSや専門サイトを通じて全国から司会者を探すことができます。例えば東京在住でも、地元で挙式を予定している地方出身の新郎新婦が、「披露宴だけ都内で活動するプロ司会者に来てもらいたい」と希望するケースもあります。その際に注意したいのは、前述の交通費・宿泊費と、式場との打ち合わせです。

遠方の司会者に依頼する場合、前もって会場担当者と司会者が直接連絡を取り合い、当日の進行段取りや音響設備の確認などを行っておくことが理想です。地元の慣習やゲスト層の特徴なども司会者に共有しておくと安心でしょう。オンラインでの打ち合わせ手段が発達した現在では、距離を感じさせないスムーズな事前打ち合わせも可能です。この点は後ほど「オンライン面談」の記事でも詳しく触れます。

最近では、都市部の司会者派遣サービスが全国対応しているケースも増えています。地域にとらわれず理想の司会者を呼ぶことも可能です。

地域密着型の司会者と、全国対応の司会者それぞれメリットがあります。地元密着の方はその地域の結婚式事情に通じており、土地の言葉やノリで場を盛り上げてくれるかもしれません。全国展開している司会者や大手の司会紹介会社の場合、豊富な経験値や洗練されたサービスが期待できます。あなたの結婚式の場所やスタイルに合わせて、ベストな選択肢を検討してみてください。

地域の特徴を知りベストな司会者選びを

結婚式の司会者選びは、式全体の雰囲気や進行を大きく左右する重要な要素です。地域で異なる結婚式文化や相場の違いを踏まえつつ、プロに依頼するのか、知人に頼むのかも慎重に考える必要があります。それぞれにメリット・デメリットがあり、プロの司会者であれば安定感のある進行が期待できる一方、友人にお願いすると費用を抑えられるものの、慣れない進行によるトラブルのリスクもあります。地域の壁を越えても、お二人の思いを形にしてくれる素敵な司会者はきっと見つかります。地域の特徴を知りつつも、最終的にはお二人が安心して任せられると思える司会者を選ぶことが大切です。ちなみに最近では、都市部の司会者派遣サービスが全国対応しているケースも増えています。地域にとらわれず理想の司会者を呼ぶことも可能です。

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Profileこの記事を書いた人

駒鳥 絵里

■居住地
東京都

■職業
フリーランスの司会者(MC歴10年)

■経歴と特徴
・司会者としての経験は300組以上。
・ラジオパーソナリティやイベントMCとしても活動経験あり。
・声のトーンは落ち着いており、聞き取りやすく明瞭。
・明るく穏やかな性格で、笑顔が印象的。

■得意なスタイル
・「洗練されたナチュラル感」のある結婚式を得意とする。
・ゲストがリラックスできる空気感を作りつつ、適度なユーモアを交えて会場を盛り上げる。
・新郎新婦の希望をしっかり取り入れ、オリジナリティを尊重した進行。
・臨機応変な対応力に優れ、予定外のトラブルにも柔軟に対処可能。

■価値観・サービスの姿勢
・事前打ち合わせに重点を置き、新郎新婦の人柄や思いを深く理解することを重視。
・式の演出や進行に関して積極的にアドバイスを行い、安心感を与える。
・常にゲスト視点を意識し、新郎新婦だけでなく参加者全員が満足できる進行を心がけている。

■集客方法・強み
・多くの口コミや紹介によって信頼を得ている。

■新郎新婦との相性ポイント
・丁寧で落ち着いたコミュニケーションが特徴のため、品の良い雰囲気を希望する新郎新婦と好相性。
・オリジナル感や手作り感を重視するカップルの気持ちを汲み取りつつ、洗練された空間作りに協力できる。