結婚式招待状の費用相場と節約術|賢くコストを抑えるポイント完全ガイド

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結婚式の招待状は意外と費用がかかるもの。しかし、工夫次第で費用節約が可能なアイテムでもあります。ここでは招待状作成に必要な費用の相場と、予算を抑えるためのポイントを解説します。招待状準備のコストを賢くコントロールして、他の結婚式アイテムに予算を回しましょう。

招待状の費用相場はどのくらい?

まずは一般的な招待状の費用を把握しましょう。結婚情報誌の調査によれば、招待状1通あたりの全国平均費用は約384円です。招待客50名の場合で約19,000円、70名なら約27,000円程度が平均的な総額となります。この金額には、招待状本状(招待状カード)、封筒、返信ハガキなどの一式の印刷費用が含まれています。また封筒の宛名を専門の筆耕(プロによる手書き代筆)に依頼すると、別途1通あたり200~500円程度の料金がかかります。

招待状の作成方法によって費用は大きく変わります。一般的な方法は次の4つです。

  1. 式場や提携業者に依頼:結婚式場経由で招待状を注文する方法です。クオリティは高いですが費用も割高で、1部あたり500~700円程度になることもあります。式場側のマージンが上乗せされるため、同じ品質でも外部より倍近く高い場合があります。
  2. 外部の専門業者に注文:ネット通販や印刷会社などに依頼する方法です。デザインテンプレートを選び、名前や日付を印刷してもらえます。費用は1部あたり300~500円程度が主流です。式場より安価ですが、紙質やデザインをカスタマイズすると追加料金が発生する場合もあります。早割や大量注文割引などを提供しているショップもあるので活用しましょう。
  3. 手作りキットを利用:市販の招待状キット(一式セット)を購入し、自宅のプリンターで印刷・組み立てする方法です。キット代として1部あたり200~400円ほどで、おしゃれなデザインのものが手に入ります。ただし自分で印刷する手間やインク代がかかり、印刷ミスによるロスも出る可能性があります。キット費用とプリンターインク代を合わせると、外部業者に発注するのとあまり変わらないか、場合によっては割高になることもあります。
  4. 完全手作り:紙やリボンなど材料を一から揃えて、デザインから印刷・筆耕まですべて自分たちで行う方法です。材料費は1部あたり数十円~100円程度と格安ですが、家庭用プリンターでの印刷手間や、手書きの労力がかかります。大量印刷ではプリンターのインク代・用紙代も侮れませんし、時間も要します。自信がない場合は、安く済ませようとしてかえってトラブルになることもあるので注意が必要です。
招待状の作成方法によって費用は大きく変わります

招待状費用を節約するポイント

上記を踏まえ、招待状の費用を節約するための具体的なポイントを見ていきましょう。

  • 式場発注を避ける:最も簡単に節約できるのは、費用の高い式場経由の注文をやめて、自分たちで用意することです。招待状セットはネット通販や手作りキットで豊富に手に入ります。式場から提示された招待状が高額だった場合、持ち込み料がかからないか確認した上で、外部調達に切り替えると大幅なコストダウンになります。
  • 早期割引やクーポンを利用:印刷サービスやペーパーアイテム専門店では、早割やキャンペーン割引があることがあります。結婚式の日取りが決まったら、早めに情報収集してお得な期間に注文すると良いでしょう。また、ゼクシィなどの結婚情報サイト経由でクーポンがもらえる場合もあります。
  • 招待客数を見直す:根本的な話になりますが、招待状の費用はゲストの人数×単価ですので、ゲスト数を減らせばそのまま費用減になります。もちろん簡単には削れない部分ではありますが、「顔合わせ程度のお付き合いの方まで広く招待するより、親しい人に絞る」という選択をすれば、招待状費のみならず披露宴全体の費用節約にもつながります。
  • 手渡しできる相手には郵送を省略:招待状を郵送する際は切手代(定型25g以内で84円/通※2025年現在)がかかります。これも招待人数分かかるため、50通出せば4,200円、100通で8,400円と侮れません。会社の同僚や地元の友人など、普段会える相手には直接手渡しして、郵送代を節約しましょう。ただし返信ハガキには必ず切手を貼って同封してください(手渡しでも、返信用の切手はこちらで用意するのがマナーです)。
  • 郵送方法と切手の工夫:どうしても郵送する相手には、定型郵便の範囲(重量・サイズ)に収まる用紙選びをしましょう。厚紙や装飾を凝りすぎて招待状が重くなると、定形外郵便扱いになり切手代が割高になります。招待状一式を封入した状態で重さを測り、25g以内もしくは50g以内に収まるよう調整しましょう。また、郵便局で慶事用切手を購入すれば、ゲストに切手代金を負担させずにすみます(返信ハガキに貼る切手もお忘れなく)。
  • 宛名書きを自分で行う:前述の筆耕サービスを利用すると1通あたり数百円の出費になります。毛筆の宛名書きに自信があるなら自分たちで宛名を書けば無料です。最近は印刷ソフトで毛筆風フォントを使って宛名を印字する方も多く、インクジェットプリンタ対応の招待状用封筒も販売されています。それでもしっかり黒の濃い字で印刷すれば問題ありません。外注せず自力で宛名を準備すれば、それだけでトータル数千円~万円単位の節約になります。

節約しつつも大切なポイント

費用節約は大事ですが、結婚式の品位を保ちゲストに失礼のない範囲で行うことが肝心です。以下の点にも注意しましょう。

  • クオリティとのバランス:安さを追求するあまり、ペラペラの紙に家庭用プリンタで粗悪な印刷をしてしまっては、せっかくのお祝いの招待状としては残念です。節約すると決めた部分(例えば宛名書きは自分で、デザインは既製品など)以外は、なるべく品質を保つよう意識しましょう。無料サンプルを取り寄せて紙質を確認する、テスト印刷をして仕上がりを見るなどして、納得のいく招待状を準備してください。
  • 時間に余裕をもって:自作や外部注文で節約する場合、式場任せより手間と時間がかかります。制作スケジュールに余裕を持つことが大前提です。特に完全手作りに挑戦する場合、途中でギブアップすると結局式場に駆け込む羽目にもなりかねません。そうなると余計な費用が発生してしまいます。無理のない計画を立て、早め早めに動きましょう。
  • ゲストへの配慮は忘れずに:節約重視でも、ゲストへの礼儀は疎かにしないようにします。例えば「返信はがきの切手代を節約したいから貼らない」はマナー違反です。必ずホスト側で返信用切手を貼って同封しましょう。ほかにも、安価な手段としてメール招待状やLINE招待を検討する方もいますが、年配の方には不親切ですし正式な案内状としては略式になります。カジュアルな二次会や友人だけのパーティーならともかく、親族や上司を招く結婚式本番では避けた方が無難です。

賢い工夫で招待状コストを抑えよう

結婚式招待状の費用は工夫次第で大きく節約できます。式場任せにせず、自分たちで情報収集したり手間をかけたりすることで、クオリティはそのままに費用を抑えることも十分可能です。ただし、節約できる部分とお金をかける部分のメリハリをつけ、ゲストへの気遣いを忘れないようにしましょう。限られた予算を有効活用しつつ、心のこもった招待状でゲストをお迎えしてください。

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Profileこの記事を書いた人

鈴木彩花

■勤務先
都内有名ホテルのブライダル部門

■経験年数
プランナー歴9年(年間担当挙式数20〜30件)

■人物像
・穏やかで丁寧なコミュニケーションが得意。
・マナーや礼儀作法に関する知識が豊富で、特に招待状や席次表などゲストへの配慮を重視。
・トレンドにも敏感で、新郎新婦の理想を的確に理解し具現化する提案力に定評。

■得意分野
・フォーマルかつ洗練された挙式スタイルを実現するプランニング。
・細かな配慮を必要とする年配や職場関係のゲスト対応。
・色やデザインなど、新郎新婦の好みやマナーを考慮した細部へのアドバイス。

■サポートスタイル
・新郎新婦が迷った際には、的確で具体的な選択肢を提示し判断を助ける。
・ネット上の情報との整合性も確認し、新郎新婦の疑問や不安を解消。
・SNSやトレンド情報も積極的に取り入れつつ、ゲストの視点も忘れない。

■対応姿勢
・常に新郎新婦の意向を尊重しつつ、プロとしての提案を明確に伝える。
・準備段階から式当日まで一貫して、安心感のあるサポートを提供。
・マナーやエチケットに関する質問には、根拠と理由を明確にして回答する。