新郎新婦のフィギュアをAI生成!思い出を形にする新トレンド

AIを使えば、写真から「アクションフィギュア風」画像を作成できます。桜を背景にセーラー服の女の子フィギュアと小物がパッケージに収まり、まるで本物のおもちゃのようです。これはAI画像生成技術で写真を加工した例で、SNS上で「自分がフィギュアになった画像」が大きな注目を集めています今回は、このAI生成フィギュアを新郎新婦の思い出作りに活用する方法をご紹介します。
AI生成フィギュアって何?
近年、AI技術を使って写真を◯◯風に変換する画像加工が流行しています。アニメ風・レゴ風・イラスト風など様々ですが、その中でも「自分自身が市販のおもちゃになったような箱入りフィギュア風画像」がアメリカのSNS発で話題になり、日本でもじわじわ注目されています。例えば自分たちの写真を取り込み、顔がそっくりなフィギュアが透明パッケージに入った画像を作ることができます。パッケージには名前や趣味のアイテムを入れることもでき、その人らしさ満載の唯一無二な画像が完成します。新郎新婦にとって、自分たちをモデルにしたフィギュア画像はとてもユニークで楽しい記念になりますよね。
AI生成フィギュア画像とは、写真やテキストの入力をもとにAIが出力・生成した仮想のフィギュア画像のことです。難しそうに聞こえますが、専用アプリやChatGPTなどのツールを使えば初心者でも簡単に楽しめます。次章では、このAIフィギュア画像の魅力と、なぜ結婚式の記念にぴったりなのかを見ていきましょう。

AI生成フィギュアの魅力:結婚式の思い出を形に残す
結婚式は一生に一度の特別な日。その思い出をオリジナルの形で残したいと思うカップルに、AI生成フィギュアはピッタリです。写真から作るフィギュア画像なら、プロに依頼しなくても短時間で高品質なオリジナル記念画像が得られます。実物のフィギュア制作は従来何日もかかりましたが、AIならまるで嘘のように短時間で作成可能です。
さらに、AIフィギュア画像はアレンジ自在なのも魅力です。例えば同じ写真でも、指示(プロンプト)や使用するツールを変えるだけで「かわいいデフォルメ」「リアルな質感」「コミック風」「クレイドール(粘土人形)風」など仕上がりの雰囲気をガラリと変えられます。新郎新婦の個性や結婚式のテーマに合わせて、世界に一つだけのフィギュアビジュアルをデザインできるのです。
何より、自分たち自身がフィギュア化した画像はインパクト抜群で、見た人の心に残ります。親族や友人にも「すごい!」「似てる!」と驚いてもらえますし、後から見返しても楽しい思い出になります。実際に写真から世界でたったひとつのウェディングフィギュアを作るサービスもあり、「一生の記念に最適!ふたりだけのブライダルフィギュアです。結婚祝いの贈り物に最適!」と紹介されています。AI生成フィギュアなら、この感動を自分たちで手軽に実現できるのが嬉しいポイントです。
AI画像生成の仕組みと利用できるツール
では、どうやって写真からフィギュア風の画像を作るのでしょうか?背景には画像生成AIと呼ばれる技術があります。これは大量の画像データを学習したAIが、与えられた指示(テキストプロンプト)に沿った新しい画像を生み出す技術です。近年話題のStable DiffusionやMidjourney、DALL-Eなどが代表例で、テキストから想像上の絵を描いたり、写真を別のスタイルに変換したりできます。
写真をフィギュア風に加工する場合、大きく分けて2つのアプローチがあります。
- ① 専用アプリやウェブサービスを使う方法: 技術的な知識がなくても、アプリ内の指示に従って写真をアップロードし、「フィギュア風にする」エフェクトを適用するだけでOKです。例えばMyEditやPhotoDirector、BeautyPlusといったアプリにはフィギュア風加工の機能があります。毎日一定回数まで無料で使えたり、他の編集機能も充実しているのが魅力です。ただし、仕上がりの細かなカスタマイズはツール側のプリセットに依存するため、もう少し凝った演出をしたい場合は次の方法がおすすめです。
- ② ChatGPTや画像生成AIにプロンプトを入力する方法: より自由な編集を楽しみたいカップルには、ChatGPTなどに直接指示を出して画像を生成する方法があります。2025年現在、ChatGPTは画像を加工・生成する機能が追加され話題になっています。やり方は「ChatGPTに写真を送り、テキストで希望の仕上がりを伝える」だけ。例えば「この写真を使って全身フィギュアを作ってください。顔は大きくてかわいい印象にしてください…」と具体的にお願いすると、数分後にオーダー通りの画像が完成します。同じ写真でもプロンプトの表現次第で雰囲気が変わるので、納得いくまで何度もやり直しできるのも利点です。ChatGPT以外にも、Stable Diffusionを自分のPCで動かす方法や、有志が作成したウェブツール(例:PicMaやHulaなど)も存在します。
いずれの方法でも、難しい画像編集スキルは不要です。AIが裏側で高度な計算をしてくれるため、私たちはアイデアを伝えるだけでOK。「こんなフィギュア画像が欲しいな」というイメージを言葉にしてAIに伝えれば、あとはおまかせで生成してくれます。では具体的に、どんな風に使うかを見てみましょう。

AIで新郎新婦フィギュア画像を作ってみよう!(プロンプト実例)
ここからは、実際のプロンプト例と生成画像を紹介します。今回は千葉県船橋市在住のIT系新郎Aさん(30歳)とデザイナー新婦Bさん(28歳)のカップルをモデルにしてみましょう。

プロンプトの組み立て方
まず用意したのは、新郎新婦が仲良く並んで写っている全身写真です(スマホで撮ったごく普通の1枚でOK)。この写真をもとに、「2人がフィギュアになってパッケージに入った画像」を目指します。プロンプト(AIへの指示文)は以下のように作りました。
例:「この写真を使って新郎新婦2人の全身フィギュアを作ってください。2人とも頭身は低めで可愛らしいデフォルメ体型にしてください。完成したフィギュアは、真正面を向き、前面が透明なおもちゃの梱包箱に仲良く並んで立っています。箱の色はパステルグリーンで、箱の上部にはゴールドで『Just Married』と文字が表示される。箱の中には、それぞれの趣味を表すアイテムとして、新郎用にノートパソコンとゲームコントローラー、新婦用にカラーパレットとデザイン画集を入れてください。フィギュアと小物は形に合わせたプラスチックの固定枠にぴったり収まり、フィギュアの足元にも固定板が付いています。」
少し長めですが、ポイントは「誰を」「どういうフィギュアに」「どんなアイテムと一緒に」という情報を盛り込むことです。実際には一度で完璧にいかない場合もあるので、顔の雰囲気(例:「大人っぽく」→「かわいく」)、質感(例:「リアルな質感」→「アニメ風」)など細部を変えて何度か生成し直し、イメージに近づけました。

生成結果と解説
では、生成された画像の一例を見てみましょう。プロンプトの指示通り、新郎新婦がフィギュア化され箱入りになっています!新郎Aさんフィギュアは眼鏡とスーツ姿でノートPCとゲーム機、小物に囲まれ、新婦Bさんフィギュアはドレス姿で絵の具パレットと本に囲まれています。背景の箱はパステルグリーン、新郎新婦それぞれの名前と「Just Married」の文字が華やかにあしらわれ、まるで市販のペアフィギュアセットのようです。2人とも頭がやや大きめで可愛いデフォルメ調になっており、「フィギュア化した感」がしっかり出ています。
さらに遊び心で、別のバージョンも作ってみました。こちらのプロンプトでは「シルバニアファミリー風」(小動物ドールハウスの世界観で有名なシリーズですね)と指定してみたところ、新郎新婦がウサギのキャラクター風になったフィギュア画像もできました!普段とは違う姿にお互い大笑い。「どっちも可愛いからウェルカムボード用とSNS用で両方使おうか?」なんて盛り上がりました。
このように、AI生成フィギュアはプロンプト次第で様々なテイストに変幻自在です。ぜひ新郎新婦お二人でアイデアを出し合いながら、理想のフィギュア画像を追求してみてくださいね。

AIフィギュア画像の活用アイデア:結婚式をもっと楽しく!
せっかく作ったAIフィギュア画像、結婚式でぜひ活用しましょう。以下に具体的なアイデアをいくつかご紹介します。
- ウェルカムボードに飾る: 会場入口のウェルカムスペースに、AI生成フィギュアの画像をデザインしたボードを飾ってみましょう。例えば先ほど作った箱入りフィギュア画像を大判プリントして額装すれば、ゲストを出迎えるインパクトのある演出に。で紹介されているように、実物フィギュアを飾るサービスもありますが、画像なら手軽で持ち運びも簡単です。「あれ、本物のおもちゃ?写真?」とゲスト同士の会話も弾みそうですね。
- 席次表や招待状に印刷: 新郎新婦のフィギュア画像をペーパーアイテムのデザインに取り入れるのも素敵です。招待状の表紙に2人のフィギュアイラストをあしらったり、席次表の裏表紙に「Thank you for coming!」とフィギュア画像付きメッセージを載せたりすれば、ゲストへのサプライズになるでしょう。可愛らしいフィギュア姿は老若男女問わずウケが良いので、カジュアルな雰囲気作りにも役立ちます。
- ケーキトッパーや装飾に: もし時間に余裕があれば、AI画像を元に実物のフィギュアを作ってしまうのも夢があります。後述する方法で立体化すれば、ウェディングケーキの上に乗せるケーキトッパーにしたり、高砂席にフィギュアを飾ったりできます。紙の似顔絵より立体フィギュアの方がインパクト大で、写真映えも抜群です。こちらは実際のウェディングケーキに乗せられた新郎新婦フィギュアの一例です。こんな風に2人のミニチュアがケーキに乗っていたら、とても可愛いですよね!
- 両親へのギフトや記念品に: 結婚式後半の定番演出といえば両親への記念品贈呈。花束も良いですが、ここで自分たちのフィギュアをプレゼントするのはいかがでしょう?「ありがとう」の気持ちを込めた世界でひとつのフィギュアは、ご両親にとってサプライズになるはずです。その他にも、来てくれたゲストへのプチギフトとして2人のフィギュアキーホルダーを作って配る、といったアイデアも考えられます。AI生成画像を使えば大量生産も比較的容易なので、オリジナルグッズ作りにも挑戦しやすいでしょう。
- SNSでシェア&エンディングムービーに: 式が終わったら、ぜひSNSで自慢のフィギュア画像をシェアしましょう!ユニークなビジュアルはきっと多くの「いいね!」を集めてくれるはず。さらに、披露宴のエンディングムービーにフィギュア画像を忍ばせる演出も面白いです。ゲストへのメッセージを流す中で突然2人のフィギュア写真が現れたら、クスッと笑いが取れて和やかな締めくくりになります。

AI画像から実物フィギュアを作るには?
AIによるフィギュア画像に大満足したら、「これが本当にあったら…」と感じるかもしれません。実はAI生成画像から立体のフィギュアを作ることも可能です!技術好きな新郎新婦ならチャレンジしてみる価値アリですよ。
基本的な流れは、①AIにデザインさせる → ②AIに3Dモデリングさせる → ③3Dプリンタで造形するというものです。先ほど作った2人のフィギュア画像をもとに、3Dモデル化してくれるAI(モデリングAI)にかけてみます。最近は写真一枚から人物の3D形状を推定する研究も進んでおり、完全ではないにせよAIが自動でそれっぽい立体モデルを作ってくれるのです。
モデリングAIで出力された3Dモデルは、そのまま家庭用の3Dプリンタや外部の3Dプリントサービスに送り、樹脂や石膏で造形すればフィギュアの完成!実際に試した事例では、「画像生成AIでキャラクターを生成し、そのイラストを3D化させ、3Dプリンタで全自動フィギュア制作ができた」という報告もあります。多少の後処理や塗装は必要になるかもしれませんが、自分たちの分身が立体物として手に入る感動はひとしおでしょう。
もし技術的ハードルを感じる場合は、専門サービスに依頼する手もあります。前述のマイフィギュアのように写真からオーダーメイドフィギュアを作ってくれる業者に、AI生成画像や元写真を渡して「こんなイメージで作りたい」と相談すれば、プロの手で仕上げてもらえます。費用はかかりますがクオリティは折り紙付きです。
重要なのは、「特別な思い出を形に残す」というコンセプトです。AIのおかげで、それがこれまでになく身近になりました。

オリジナルの演出で特別な思い出を形に
AIが生み出す新郎新婦フィギュアは、お二人の思い出をユニークな形で彩ってくれる新しいツールです。親しみやすいフィギュア姿は見る人の心を和ませ、結婚式の演出にもサプライズと笑顔をもたらしてくれるでしょう。「特別な思い出を形に残したい」「他にはないオリジナルの演出を取り入れたい」と願うカップルにとって、AI生成フィギュアはまさにうってつけのアイデアです。
記事内でご紹介したように、AIフィギュア画像は手軽なアプリから高度なプロンプト操作までアプローチも様々。ぜひお二人で楽しみながらチャレンジしてみてください。完成したフィギュア画像やフィギュアそのものは、一生の宝物になるはずです。当日はゲストと一緒に盛り上がり、後から振り返っても微笑ましい…そんなオリジナル演出で特別な一日を形に残してみてくださいね。
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Profileこの記事を書いた人
ウェディングプランナー。都内の人気ゲストハウスにて、8年以上にわたりウェディングプランニングに従事。これまで約400組の新郎新婦を担当し、特に演出企画や映像演出の進行管理を専門としてきた。丁寧で緻密な準備スケジュールの立案や、複数業者との円滑な調整力には定評があり、「細部まで目の行き届いたプランニング」を信条としている。
外注ムービー制作に関しても数多くの経験を積み、業者とのスケジュール調整やクオリティ管理を通して、新郎新婦の不安を解消してきた実績を持つ。映像制作の際に発生しがちなトラブルを未然に防ぐため、スケジュールや制作過程での注意点を熟知しており、安心感のあるサポートを提供している。
「当日を安心して迎えるためには、段取り良く準備を進めることが何より大切」と日々発信。現在はウェディングプランナーとして現場に立ちながら、その経験を活かしたウェディングコラムの執筆活動や、SNSを通じて新郎新婦への情報発信にも積極的に取り組んでいる。