結婚式司会者を外注するときの料金相場と賢い予算組み

閲覧数:10

こんにちは、ウェディング司会者の駒鳥絵里です。私は東京を拠点に司会者として約10年間活動し、これまで多数の結婚式や披露宴をお手伝いしてきました。その経験から、結婚式司会者を外注する際に気になる料金相場や費用の考え方についてお話しします。

まずは司会者外注にどのくらい費用がかかるのか全体像を掴み、賢く予算を組みましょう。

結婚式司会者の外注費用はどれくらい?

結婚式でプロの司会者に進行を依頼する場合、その依頼料は一般的に数万円から十数万円程度になります。全国平均では約7万円前後とのデータもあり、多くの新郎新婦はこの範囲で司会者への支払いを計画しているようです。ただし実際の費用は、司会者の経験や知名度、式の規模や内容によって上下します。

例えば、フリーランスの司会者に直接依頼する場合は3~5万円程度と比較的安価なことが多い一方、式場提携の司会者に依頼すると5~10万円程度が相場です。これは式場を通すことで紹介手数料などが含まれるためで、同じ実力の司会者でも式場経由のほうが高くなる傾向があります。

さらに、司会者のランクによっても料金は変わります。新人や駆け出しの司会者は相場の下限に近い料金設定になり、経験豊富なベテラン司会者になると10万円超の報酬も珍しくありません。中にはテレビやラジオで活躍するアナウンサー・タレント級の司会者にお願いするケースもありますが、その場合は数十万円規模の予算が必要になることもあります。

料金に含まれる内容と追加費用

司会者に支払う料金には、基本的な披露宴当日の進行に加え、事前打ち合わせ台本作成などの費用が含まれているのが一般的です。多くのプロ司会者は、事前に新郎新婦から詳細なヒアリングを行い、その内容を反映したオリジナル台本を作成して当日に臨みます。そのための時間や労力も報酬に含まれていると考えてよいでしょう。

ただし依頼内容によっては、追加費用が発生する場合もあります。たとえば、打ち合わせ回数が通常より多い場合や、披露宴の進行とは別に余興の司会まで依頼するようなケースでは、オプション料金が加算されることがあります。また、披露宴が予定時間を大幅に延長した場合には延長料金を請求されることもあります。契約前に「どこまでが基本料金に含まれるのか」「どこからが追加料金になるのか」を確認しておくことが大切です。

依頼先が遠方の場合は、司会者の交通費や宿泊費も負担します。たとえば東京在住の司会者に地方での披露宴をお願いする場合、往復の新幹線代や宿泊費が発生することがあります。逆に地元の司会者に依頼すれば交通宿泊費はかかりませんが、その地域にプロの司会者が少ない場合は選択肢が限られるかもしれません。このように地域差も費用に影響します。都市部は需要が高く料金も高めになる一方、地方ではリーズナブルな傾向があります。

持ち込み料と式場との契約に注意

司会者を式場外から外注(持ち込み)する場合、忘れてはならないのが式場の持ち込み料です。多くの式場では提携外の司会者を起用する際に持ち込み料(数万円程度)を課しています。例えばフリー司会者への依頼料が5万円、式場の持ち込み料が3万円の場合、合計費用は8万円となり、結果的に式場提携司会者を頼んだ場合(仮に8万円)と大差ない金額になることもあります。そのため「フリーの司会者に直接頼んだほうが安い」と一概には言えません。

まずは自分たちの結婚式場で外部司会者の持ち込みが可能かを確認しましょう。式場によっては司会者の外部依頼自体を禁止しているところもあります。これは万が一トラブルが起こった際に式場側で対処しにくいことなどが理由です。持ち込み不可の場合は、その式場が手配するプロ司会者に依頼するほかありません。持ち込み可能な場合でも、持ち込み料を含めた総額で会場提携と外注のどちらが得か比較することが大切です。

会場提携と外注のどちらが得か比較することが大切

予算を抑えるための工夫も検討

もしどうしても予算が厳しい場合は、結婚式の規模によっては司会者を立てない選択も考えられます。実際、親族中心の少人数婚やカジュアルなパーティーでは、新郎新婦自ら進行役を務めたり、友人に軽めの司会をお願いして費用を節約する例もあります。ただしその場合、進行の組み立てや台本作成を全て自分たちで行う必要があるため、準備に十分な時間を確保することが重要です。また、友人司会に頼む場合は事前にリハーサルをするなどして負担を減らしてあげる配慮も必要でしょう。プロの司会者無しでも対応可能かは式の規模や演出内容によりますので、プランナーにも相談しながら判断してください。

司会者外注の費用相場を理解して準備を

結婚式司会者の外注費用は、相場として5万円~15万円程度が目安となり、司会者の経験や式場との契約形態によって上下します。予算を立てる際は、基本料金に加えて持ち込み料や追加費用の有無も確認し、総額で考えることが重要です。費用を抑えることも大切ですが、一生に一度の晴れ舞台を成功させるためには信頼できる司会者を選ぶことが何より大切です。適正な相場観を持ち、納得できる予算内で経験豊富な司会者に依頼して、ぜひお二人にとって最高の一日を演出してもらいましょう!

関連記事

結婚式司会者の外注で迷わない!プロが教えるメリット・選び方・成功する進行のすべてに戻る

Profileこの記事を書いた人

駒鳥 絵里

■居住地
東京都

■職業
フリーランスの司会者(MC歴10年)

■経歴と特徴
・司会者としての経験は300組以上。
・ラジオパーソナリティやイベントMCとしても活動経験あり。
・声のトーンは落ち着いており、聞き取りやすく明瞭。
・明るく穏やかな性格で、笑顔が印象的。

■得意なスタイル
・「洗練されたナチュラル感」のある結婚式を得意とする。
・ゲストがリラックスできる空気感を作りつつ、適度なユーモアを交えて会場を盛り上げる。
・新郎新婦の希望をしっかり取り入れ、オリジナリティを尊重した進行。
・臨機応変な対応力に優れ、予定外のトラブルにも柔軟に対処可能。

■価値観・サービスの姿勢
・事前打ち合わせに重点を置き、新郎新婦の人柄や思いを深く理解することを重視。
・式の演出や進行に関して積極的にアドバイスを行い、安心感を与える。
・常にゲスト視点を意識し、新郎新婦だけでなく参加者全員が満足できる進行を心がけている。

■集客方法・強み
・多くの口コミや紹介によって信頼を得ている。

■新郎新婦との相性ポイント
・丁寧で落ち着いたコミュニケーションが特徴のため、品の良い雰囲気を希望する新郎新婦と好相性。
・オリジナル感や手作り感を重視するカップルの気持ちを汲み取りつつ、洗練された空間作りに協力できる。