二次会のゲーム進行が劇的にスムーズになるタイムテーブル活用術

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結婚式二次会といえば盛り上がるゲーム企画が醍醐味ですよね。でも、ゲームが楽しいあまりについ時間オーバー…なんてことになってしまうと、その後の進行がバタバタになってしまいます。実際、私も以前ビンゴゲームの進行で予定時間を15分以上オーバーさせてしまい、最後の挨拶を駆け足で行う羽目になった経験があります。原因はルール説明に時間がかかったことと、景品の授与に手間取ったことでした。このようにゲームの進行管理を怠ると、せっかくの楽しい余興がタイムスケジュール崩壊の引き金になりかねません。

そこで重要なのが、タイムテーブル(進行表)の上でしっかりゲーム時間を管理することです。プロ司会者の立場から、ゲーム進行を劇的にスムーズにするタイムテーブル活用のコツをお伝えします。時間管理ひとつで会全体の満足度が変わるので、ぜひチェックしてくださいね。

ゲームとタイムテーブルの基本:時間配分を制する者が進行を制す

まず押さえておきたいのは、二次会全体の中でゲームに割ける時間には限りがあるということです。一般的に二次会は約2時間ほどのパーティーですが、その中でゲームに使えるのはせいぜい合計20〜30分程度でしょう(ゲームを2回行う場合でもトータルで30分前後が目安です)。長々とゲームをやりすぎるとゲストも疲れてしまいますし、他のプログラム(歓談や挨拶)の時間を圧迫してしまいます。さらにゲーム時間が長いほど歓談時間が削られ、新郎新婦がゲストと直接話す時間が減ってしまうデメリットもあります。

そのため、タイムテーブルを作成する段階で「ゲームは○時○分から○分間」とあらかじめ枠を決めておくことが大切です。そうすることで司会者も時間を意識して進行できますし、他のスタッフも段取りを合わせやすくなります。ゲームコーナーの所要時間を事前に区切っておけば、「いつまでも終わらない…」という事態を防ぎ、安心して余興を楽しめます。

タイムテーブル例:ゲームを組み込んだ進行スケジュール

では実際に、ゲームをタイムテーブルにどのように組み込むか、一例を見てみましょう。

  • 17:00 二次会開宴・司会挨拶・乾杯(所要10分)
  • 17:10 歓談&余興(前半) (20分)
  • 17:30 ゲーム「○○大会」開始 (15分)
  • 17:45 ゲーム結果発表&景品贈呈 (5分)
  • 17:50 新郎新婦 中座・衣装チェンジ(例)(10分)
  • 18:00 新郎新婦 再入場・挨拶 (5分)
  • 18:05 ゲスト集合写真撮影 (5分)
  • 18:10 締めの挨拶・お開き宣言 (5分)

上記は一例ですが、例えば17:30から15分間ゲームを行い、17:45に終了。残り5分で表彰や景品贈呈を済ませ、17:50から次のプログラムに移る、といったタイムテーブルを想定しています。このように進行表に具体的な時間を記載しておけば、司会者自身も「あと〇分で締めないと」と意識しながらゲームを進めることができます。

具体的な時間を記載しておけば意識しながらゲームを進めることができます

ゲーム進行をスムーズにする5つのポイント

  1. ゲーム時間は長すぎないよう設定 – 前述の通り、ゲームに充てる時間は合計30分以内に収めるのが理想です。長ければ盛り上がるとは限りません。例えばビンゴゲームだけで1時間も使ってしまうと、途中でだれてしまうゲストも出てきます。ルール説明から景品授与まで、一連の流れを30分前後で完結できるよう計画しましょう。
  2. ルール説明は簡潔に – ゲーム開始前のルール説明が長すぎると、それだけで時間を消費してしまいます。タイムテーブル上も「ゲーム説明:○分、ゲーム本編:○分」と内訳を考えておくと良いでしょう。説明は誰にでもわかる平易な言葉で手短に。必要なら重要ポイントは繰り返し伝え、ゲスト全員が理解できたのを確認してから始めます。マイクチェックを兼ねて「聞こえてますかー?」と問いかけたり、スタッフに手本を示してもらうなど工夫して、説明時間を最低限に抑えましょう。
  3. 事前準備と段取りを徹底する – ゲーム開始前に、必要な道具や資料(ビンゴカード、ペン、回答用紙、景品リストなど)はすべて配布・設置済みにしておきます。例えばビンゴなら受付時にカードを配っておく、クイズなら各テーブルに回答用紙と筆記具を用意しておく、といった具合です。こうすることでゲーム開始と同時にスムーズに進行に入れます。また、音響や映像の機材も事前にチェックし、BGMやスライドの準備も整えておきましょう。景品もあらかじめ見えない所で並べて用意し、発表後ただちに渡せるよう段取りを決めておきます。
  4. タイムキーパーを用意し柔軟に調整 – 進行中は、時間管理の役割を担うタイムキーパーを設置すると安心です。友人スタッフに「ゲーム開始から○分経過で合図して」と頼んでおけば、司会者は時計ばかり気にせず進行に集中できます。万一予定時間をオーバーしそうな場合は、早めに臨機応変な判断を。例えばビンゴでなかなかリーチが出ない場合は途中で「リーチでも景品贈呈」にルール変更する、クイズが長引いたら問題数を省略して最終問題へ飛ぶ…など、その場で柔軟に調整します。タイムテーブルには「ゲーム終了5分前」など区切りの目安を書いておき、状況に応じて早めに切り上げに入れるようにしておきましょう。
  5. 司会とスタッフの連携プレー – ゲーム進行は司会者一人で行うものではありません。タイムテーブルを共有したスタッフ全員で協力することで、飛躍的に効率が上がります。例えば回答用紙を回収する係や集計係、景品を運ぶ係などを事前に割り振りましょう。司会者は進行に合わせて合図を出し、スタッフがすぐ動けるようにします。私も過去に、景品の受け渡しに手間取りゲーム時間が延びてしまったことがありましたが、次回からはスタッフ間で「○分経ったら自動的に締めに移る」と共有し改善しました。チームワークを発揮してこそ、スムーズなゲーム進行が実現します。

以上のポイントを意識してタイムテーブルを活用すれば、二次会のゲーム進行は格段にスムーズになるはずです。ゲームが予定通り気持ちよく終われば、その後のイベント(新郎新婦からの挨拶や集合写真など)にも余裕を持って移れます。ぜひ『結婚式二次会進行表テンプレート付き:プロ司会者が教える準備と進行のすべて』も参考に、事前に綿密なタイムテーブルを作成しておきましょう。時間を制する者は進行を制します。しっかり時間管理して、思い切り楽しいゲーム時間を演出してくださいね!
私も陰ながら応援しています!!成功を祈っています!!

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Profileこの記事を書いた人

駒鳥 絵里

■居住地
東京都

■職業
フリーランスの司会者(MC歴10年)

■経歴と特徴
・司会者としての経験は300組以上。
・ラジオパーソナリティやイベントMCとしても活動経験あり。
・声のトーンは落ち着いており、聞き取りやすく明瞭。
・明るく穏やかな性格で、笑顔が印象的。

■得意なスタイル
・「洗練されたナチュラル感」のある結婚式を得意とする。
・ゲストがリラックスできる空気感を作りつつ、適度なユーモアを交えて会場を盛り上げる。
・新郎新婦の希望をしっかり取り入れ、オリジナリティを尊重した進行。
・臨機応変な対応力に優れ、予定外のトラブルにも柔軟に対処可能。

■価値観・サービスの姿勢
・事前打ち合わせに重点を置き、新郎新婦の人柄や思いを深く理解することを重視。
・式の演出や進行に関して積極的にアドバイスを行い、安心感を与える。
・常にゲスト視点を意識し、新郎新婦だけでなく参加者全員が満足できる進行を心がけている。

■集客方法・強み
・多くの口コミや紹介によって信頼を得ている。

■新郎新婦との相性ポイント
・丁寧で落ち着いたコミュニケーションが特徴のため、品の良い雰囲気を希望する新郎新婦と好相性。
・オリジナル感や手作り感を重視するカップルの気持ちを汲み取りつつ、洗練された空間作りに協力できる。