結婚式二次会の進行表を作る前にやっておくべきこと全チェックリスト

結婚式二次会の幹事を初めて任された方は、何から手を付ければ良いのか戸惑ってしまいますよね。進行表(タイムテーブル)を作成する前に、まずは事前準備としてやるべきことを整理しておきましょう。私もプロの司会者として数多くの二次会を担当してきましたが、準備八割と言われるように、事前にしっかり段取りしておくことで当日の進行がぐっと楽になります。ここでは、進行表を作る前にチェックしておきたい項目をリストアップしました。幹事初心者さんでも漏れなく準備できるよう、一緒に確認していきましょう。
基本情報を押さえよう:日時・会場・予算・人数の確認
まずは二次会の基本的な条件を固めます。これが定まらないと詳細な進行表を作ることはできません。
- 開催日時の決定:披露宴後の何時から二次会を開始するか、新郎新婦や主要ゲストの予定も考慮して決めます。披露宴から移動してくる時間も計算に入れ、ゆとりを持った開始時刻にしましょう(披露宴終了から最低でも1〜2時間後のスタートが理想です)。あまり遅い開始だとゲストを待たせてしまうため、時間配分のバランスが大切です。
- 会場の予約:開催日が決まったら早めに会場探しと予約を行います。披露宴会場からアクセスが良く、収容人数に見合った場所を選びましょう。会場の利用可能時間(何時まで使えるか)も必ず確認します。なお、プロジェクターやマイク等の設備の有無や使用条件についても、このタイミングで会場に問い合わせておくと安心です。
- 全体予算の設定:二次会の規模に合わせて予算を立てます。一般的に費用はゲストからの会費でまかないますが、会費額は会場費・飲食代に加え、ゲーム景品代やプチギフト代も含めて計算します。新郎新婦と相談し、会費を一人◯◯円程度に設定することが多いです(例えば一人当たり5,000〜7,000円程度など)。予算内でやりくりできるよう、景品のグレードなどで調整しましょう。
- 招待人数の把握:招待予定のゲストリストを新郎新婦から共有してもらい、おおよその人数を把握します。招待状の送付やSNSでの案内は1〜2ヶ月前には始め、早めに出欠の確認も進めましょう。人数は会場レイアウトや飲食手配、景品数にも影響するため、概算人数を掴んでおくことが大切です。
プログラムを企画しよう:演出や余興・ゲームの計画
基本情報が固まったら、次に二次会の具体的な内容を検討します。新郎新婦やゲストに楽しんでもらえる進行を考え、進行表に盛り込む項目を洗い出しましょう。
- 全体の流れをイメージ:二次会の開始から終了まで、大まかな流れを考えます。一般的には「開宴 → 新郎新婦入場 → 乾杯 → 歓談 → ゲームや余興 → 締めの挨拶 → お開き」という順序ですが、新郎新婦の希望もヒアリングして取り入れましょう。流れを描き出すことで、必要な準備物や段取りも見えてきます。
- 演出や余興の内容決め:ゲーム(ビンゴやクイズなど)や映像上映、サプライズ演出など、盛り上がる企画を考えます。ありきたりな内容にするのではなく、例えば新郎新婦の趣味にちなんだクイズを出題するなど「お二人らしさ」が感じられるアイデアがあると素敵ですね。企画が決まったら、それぞれにどのくらい時間が必要かおおよそ見積もっておきます(後で進行表に反映するため)。この時点ではざっくりとした目安で構いませんが、ビンゴゲームなら景品授与まで含めて15〜20分程度、クイズなら10分程度、といった具合にイメージしておきましょう。
- 司会進行役の決定:プロに依頼しない場合、友人の中から司会役を決めます。幹事本人が司会を兼ねることもありますが、負担が大きい場合は別の方にお願いすると安心です。緊張する役割ですが、身近な友人が司会を務めることで会も和やかな雰囲気になりますよ。司会を引き受けてくれた方には、台本づくりなど幹事としてしっかりサポートしましょう。また、可能であれば司会者には準備段階の打ち合わせにも参加してもらい、当日の進行の流れを共有しておくと良いです。
- スピーチや余興の依頼:二次会で誰かにスピーチをお願いする場合(例:新郎新婦の友人代表の挨拶など)、早めに依頼しておきます。披露宴ほど格式ばったスピーチは必要ありませんが、開会時や締めの挨拶代わりに一言お祝いメッセージをお願いすると場が引き締まります。余興(歌やダンスなど)を頼む場合も同様です。依頼を受けてくれた方には、当日の流れや持ち時間の目安を事前に伝えておきましょう。
協力スタッフの手配:役割分担と打ち合わせ
幹事一人で全てをこなすのは大変です。当日に向けて協力者を募り、役割分担を決めておきましょう。
- 受付担当の確保:受付で会費を集めたり、ゲストを迎えたりする係を決めます。会費管理用の現金箱や受付リスト、筆記用具なども準備してもらいましょう。おつりが必要な場合は小銭の用意も忘れずに。受付担当には開始時刻の少し前に早めに来てもらい、ゲスト対応に備えてもらいます。
- 会計・撮影係の指名:集まった会費の管理や、二次会中の写真撮影を担当するスタッフも決めておくと安心です。写真係はできればカメラが得意な友人にお願いして、思い出をたくさん残しましょう。後日、新郎新婦に写真をデータ共有してプレゼントすれば大変喜ばれますよ。
- 景品係・進行サポート役:ゲームの景品を管理し配布する係や、タイムキーパー(時間管理)役もいると当日の進行がスムーズです。私自身、司会進行中に時間がおしていないかどうかアシスタントにジェスチャーで確認してもらうことがありますが、そうした役目を仲間にお願いしておくと安心です。時間配分に気を配ることで、全体の進行が大きく乱れるのを防げます。
- 事前ミーティング:スタッフ全員で事前に集まり、当日の流れを共有します。それぞれの担当がいつ何をするかを進行表に沿って確認し、役割を明確にしておきましょう。ここで不明点を潰しておけば、当日「聞いてないよ!」という行き違いを防げます。短時間でも良いので顔合わせをしておくとチームワークも高まります。

必要な物の準備:景品・小道具・機材チェック
最後に、二次会当日に向けて物品の準備も抜かりなく行います。
- 景品やプチギフトの用意:ゲームの景品や、参加者へのプチギフト(お土産品)を準備します。予算に応じてアイテムを選びましょう。景品は念のため予定より多めに用意しておくと安心です(万一余った場合は新郎新婦にプレゼントするなどで有効活用できます)。
- 装飾品や小道具の手配:会場を華やかにするための装飾グッズ(ウェルカムボード、フォトプロップス等)や、ゲームで使う小道具(ビンゴカード、くじ引きセットなど)があれば忘れずに準備します。手作りできるものは時間に余裕を持って用意しておきましょう。当日の会場セッティングは限られた時間で行うため、事前に作業できる飾り付けは仕込んでおくと楽です。
- 音響・映像機材のチェック:マイクや音響設備、プロジェクターなど、会場で使用する機材の確認も重要です。通常は会場備え付けのものを使わせてもらえますが、PCから映像を流す場合は接続用のケーブル類を用意する、余興で楽器演奏があるなら必要な機材を確認する、といった抜け漏れに注意しましょう。また、シーンに合わせたBGMのプレイリストも事前に用意しておくと雰囲気が盛り上がります。できれば当日を想定して機材の動作テストをしておくと安心です。
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以上が、結婚式二次会の進行表を作成する前にやっておきたい準備項目のチェックリストです。これらを一通り終えれば、二次会の骨組みはほぼ完成しています。あとはそれらをもとに具体的な進行表(タイムテーブル)を作るだけですね。進行表の作り方やテンプレートについては、『結婚式二次会進行表テンプレート付き:プロ司会者が教える準備と進行のすべて』でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。ここまで準備を万全にしておけば、当日はきっと自信を持って臨めるはずです。がんばってくださいね!
Profileこの記事を書いた人
■居住地
東京都
■職業
フリーランスの司会者(MC歴10年)
■経歴と特徴
・司会者としての経験は300組以上。
・ラジオパーソナリティやイベントMCとしても活動経験あり。
・声のトーンは落ち着いており、聞き取りやすく明瞭。
・明るく穏やかな性格で、笑顔が印象的。
■得意なスタイル
・「洗練されたナチュラル感」のある結婚式を得意とする。
・ゲストがリラックスできる空気感を作りつつ、適度なユーモアを交えて会場を盛り上げる。
・新郎新婦の希望をしっかり取り入れ、オリジナリティを尊重した進行。
・臨機応変な対応力に優れ、予定外のトラブルにも柔軟に対処可能。
■価値観・サービスの姿勢
・事前打ち合わせに重点を置き、新郎新婦の人柄や思いを深く理解することを重視。
・式の演出や進行に関して積極的にアドバイスを行い、安心感を与える。
・常にゲスト視点を意識し、新郎新婦だけでなく参加者全員が満足できる進行を心がけている。
■集客方法・強み
・多くの口コミや紹介によって信頼を得ている。
■新郎新婦との相性ポイント
・丁寧で落ち着いたコミュニケーションが特徴のため、品の良い雰囲気を希望する新郎新婦と好相性。
・オリジナル感や手作り感を重視するカップルの気持ちを汲み取りつつ、洗練された空間作りに協力できる。