予算150万円以内で舞浜の少人数婚を実現する方法

少人数婚の費用相場と内訳
一般的に少人数(家族婚・親族中心)の結婚式は、大人数の披露宴に比べて費用総額が抑えられる傾向にあります。とはいえ料理や衣装など基本的な費用項目は発生するため、決して「安く済む」というわけではありません。
舞浜エリアのリゾートホテルで少人数婚をする場合、20~30名規模でだいたい150~200万円前後の見積もりになるケースが多いようです(招待人数やプラン内容によります)。
今回のテーマは「予算150万円以内で実現する方法」ですので、まず150万円の予算感でどんな式が可能かシミュレーションしてみましょう。
費用シミュレーション
仮に招待客20名(親族とごく親しい友人のみ)で舞浜のホテルウェディングを行うとします。主要項目の概算は以下のとおりです(ホテル提携の標準プラン利用)
- 挙式料(チャペル人前式):約15万円(※挙式のみプランなら14万円程度でドレス・写真込みも)
- 料理・飲物:1名当たり料理1万5千円+飲物5千円とすると、20名で約40万円
- 衣装:新婦ドレス1着(レンタル)20万円、新郎タキシード1着5万円=25万円
- 装花:ブーケ・ブートニア3万円、卓上装花(少人数用メインテーブル装花+ゲストテーブル装花)10万円=計13万円
- 写真撮影:スナップ撮影・アルバム作成 15万円
- 招待状などペーパー類:招待状・席次表・席札・プロフィール冊子など一式 5万円(手作りで更に節約可)
- 引出物:1名当たり5千円(記念品+菓子)×20名=10万円
- 会場使用料・音響照明:プランに含む(小人数プランには会場費や基本音響をサービスで含む場合が多い)
- 司会進行:知人に依頼(費用0円)または簡易進行のみで司会者無し
これらを合計すると約123万円となります。さらに予備費やサービス料(料理飲物の10~15%)等を考慮しても150万円以内に収まりそうです。もちろん選ぶプランやオプション次第で増減しますが、20名規模であれば150万円は十分現実的な予算と言えます。
なお、日本の結婚式ではゲストからご祝儀を頂く習慣があり、例えば30名から計105万円(1人平均3万5千円)のご祝儀が集まれば、総費用150万円の場合実質自己負担は45万円で済む計算です。
「30名のゲストであれば、105万円のご祝儀になる計算になります。結婚式全体の費用が150万円であれば、新郎新婦の自己負担額はご祝儀の105万円を引いた45万円…。」少人数婚では招待客数が少ないぶん頂けるご祝儀総額も減りますが、その範囲でまかなえる費用も多いので、実際の自己負担額は見積もりより大幅に少なくなるケースもあります。

賢い節約術
予算内に収めるためには、どこを削りどこにかけるかのメリハリが重要です。以下に少人数婚で効果的な節約術を挙げます。
日程・時期を工夫
費用を抑える鉄則は、まず人気の日取りを避けることです。「【1】人気の日取りを避ける【2】省略できそうなアイテムや演出をカット!【3】家族だけの式や少人数制ウエディングにする…。」舞浜のホテルは土日祝や大安など人気日だと料金が高めですが、平日や仏滅、オフシーズン(夏冬)なら割安プランや特典が適用されます。また披露宴をランチタイム開催にして料理を昼用コースにするだけでも1人あたり数千円節約になることも。ナイトウェディング(夕方~夜)であればライトプランで割安になる場合もあります。会場のフェアで料金カレンダーを確認し、可能であれば費用が低くなる日程を選びましょう。
パッケージプランの活用
式場が用意する少人数プランや○名様パックを上手に使うのも手です。例えば「挙式+会食○名分コミコミプラン」なら個別に手配するより断然お得ですし、打ち合わせも簡略化できます。実際、グランドニッコー東京ベイ舞浜では6名~の家族婚プランや少人数ウエディングプランを用意しており、必要なものが一通りセットになって割安です。シーズン限定の特典(○月までの挙式で映像プレゼント等)も見逃せません。ブライダルフェア参加時にプランナーに「予算はこれくらい」と正直に伝えると、その範囲で収まるプランを提案してもらえます。
省けるものは省く
小規模な式だからこそ省略できる演出やアイテムもあります。たとえばプロの司会者を立てずに進行はシンプルにする、プロフィール映像は作らずスピーチで代用する、両親への記念品も豪華な贈呈品ではなく感謝の手紙だけにする等、なくても大丈夫なものは思い切ってカットしましょう。少人数の結婚式では、ドレスや装花にお金をかけて見た目を豪華にするよりも、ゲスト一人一人にメッセージを書いたり親御さんに感謝を伝えるセレモニー…というアドバイスもある通り、お金をかけるべきところとかけなくていいところを見極めるのが大切です。見積り段階で不要な項目は外してもらう勇気を持ちましょう。特に映像演出や高価な装飾花などは無理に入れなくても、少人数婚の場合シンプルでも十分成り立ちます。
持ち込みやDIYで節約
一方で、自分たちで用意すれば安くなるものもあります。代表的なのがペーパーアイテム(招待状・席次表など)やプロフィールムービーです。手間をいとわなければDIYして印刷すればコストは材料代だけですみ、大きな節約になります。ただし式場によっては持ち込み料が発生するものもあるので事前に確認が必要です(引出物やドレスなど持込料が高額だと逆に割高になる場合もあります)。とはいえ写真撮影やヘアメイクなどクオリティ重視の部分はプロに任せ、節約できるところはDIYするという住み分けがおすすめです。また、招待人数そのものを調整するのも費用コントロールの一つです。極端な話、1卓減れば料理や装花の費用がごっそり減るわけですから、予算オーバーの場合は招待客を再考するという選択肢もゼロではありません(もちろん簡単ではないですが…)。小さい結婚式では「本当に呼ぶべき人だけ呼ぶ」前提ですので、金銭面から見ても無理のない人数に絞ることが大事です。
お得なプラン・特典情報
舞浜エリアの式場が提供しているお得情報もチェックしておきましょう。例えば直近開催のブライダルフェアで成約特典がもらえる場合があります。「○月中のフェア来館で挙式料全額無料」や「ドレス○万円分プレゼント」といった特典が出ていることもあるので、公式サイトやゼクシィ等で最新キャンペーン情報を調べておきます。実際、あるウェディングパークの口コミでは「遠方のゲストも安心!ゆったりウエディング」というプランで宿泊施設あり・送迎サービスありなど充実した内容が高評価されていました。このように付帯サービス込みのお得プランは見逃せません。また仏滅割引や季節割引も健在です。舞浜のホテルでもオフシーズンは挙式料無料や料理ランクアップサービスなど太っ腹な割引を出すことがあります。さらには結婚式相談カウンター(ハナユメやマイナビなど)経由で申込むとギフト券がもらえたり、特別割引プランに案内してもらえたりすることも。あらゆる経路で情報収集し、「これ!」というプランを見つけてみてください。
プランナー直伝!賢いコスト配分
最後に、舞浜のホテルでプランナーを務めるKさんに低予算で満足度を高めるコツを伺いました。
「ずばり、お金をかけるところと抑えるところのメリハリです。一番大事なのはゲストへのおもてなし。料理と飲物はケチらず満足いただける内容にしつつ、装飾や演出はシンプルにまとめるのがおすすめです。幸い舞浜の会場は元々雰囲気が良いので、装花を最小限にしても十分華やかですよ(笑)。あとは写真ですね。写真は形に残りますから、多少費用をかけてもプロのカメラマンに頼む価値があります。その代わり、アルバムは豪華なものにせずデータ納品のみにすれば費用は抑えられます。」とのことです。
加えて「招待客数の読みも重要」とのアドバイスも。
「見積りは最初◯名で出しますが、だいたい後で増減します。増えすぎると料理や席次の変更でコストが跳ね上がるので、最初から少し少なめの人数で組んでおくと安全です」と教えてくれました。つまり初期段階では最低限呼ぶ人数で見積もり、後から多少増えても対応できるようにするのが良いそうです。
実践的なアドバイスとしては、手作りできることは頑張って手作りする、そして節約した分はゲストの満足度に直結する部分に充てることがポイントです。「見えない部分をカットして、見える部分に投入せよ」というわけですね。実際、スマ婚のコラムでも「少人数婚ではドレスや装花にお金をかけるより、ゲスト一人一人への心配りに注力を」という旨が書かれており、無駄な飾りよりも心に響く演出に力を入れるべきとの意見が見られます。
以上のように、150万円以内でも工夫次第で舞浜のリゾートウェディングは十分可能です。「削るところは削り、かけるところにはかける」このメリハリを意識して準備を進めれば、予算内でも満足度の高い結婚式を実現できるでしょう。お金の心配を減らしつつ、ぜひお二人もゲストも笑顔になれる素敵な少人数婚を叶えてください。
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Profileこの記事を書いた人
橘 さおり(たちばな さおり)
■生まれた年
1987年
■性別
女性
■経歴・職歴
ブライダル業界経験15年。大手ホテルウェディングプランナーとして8年勤務後、現在は都内の独立系ウェディングサロンでチーフプランナーとして活躍中。これまでに500組以上のカップルを担当。
■性格・特徴
・穏やかで聞き上手。包容力があり、相談者に安心感を与える。
・細やかな気配りと的確なアドバイスが好評。相手の状況や感情に寄り添い、相手が求めている言葉を自然と引き出す能力を持つ。
■得意分野
・結婚準備のファーストステップ(親・職場・友人への報告や手続き)へのアドバイス。
・カップルそれぞれの性格や家族背景に合わせたオーダーメイドな提案。
・家族間の微妙な関係性や伝統的価値観など、デリケートな話題への対応。
■ライフスタイル
・夫と小学生の娘との3人暮らし。自身の経験からも、仕事と家庭の両立や親子関係への理解が深い。
・趣味は旅行、読書、カフェ巡り。プライベートで訪れた場所や経験を仕事に生かすことも多い。
■提供するアドバイス例
「ご両親への報告は、できるだけ早めに直接会って伝えると印象が良いですよ。その際には、今後のことをまだ決めていないことも正直に伝えて、両親にも意見を聞いてみましょう。」
「感謝の気持ちは具体的なエピソードを交えて伝えるとより伝わります。親御さんはお二人の成長を喜んでくれるはずです。」