ジブリ風結婚式ムービー制作で気を付けたい著作権ポイント

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結婚式のオープニングムービーを「ジブリ風」に仕上げたいと考える新郎新婦は年々増加しています。『となりのトトロ』や『魔女の宅急便』など、誰もが知る名作のような世界観を取り入れれば、ゲストも笑顔に、会場全体が温かく感動的な雰囲気に包まれます。

しかし一方で、気になるのが「著作権」の問題。「ジブリの映像や音楽って勝手に使って大丈夫なの?」「他の人たちはどうしているの?」と不安に思っている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ジブリ風オープニングムービーを制作・上映する際に知っておきたい著作権の基本と、安心して“ジブリ風”を楽しむためのアイデアや工夫を解説します。


1. ジブリ作品の映像・音楽・キャラクターは著作権で保護されている

スタジオジブリが制作したアニメーション作品は、すべて著作権法で守られています。対象となるのは以下のような素材です。

  • 映画本編の映像カット
  • 公式のプロモーション映像やポスター画像
  • キャラクターイラスト(トトロ、ネコバス、カオナシなど)
  • オリジナルの楽曲(「君をのせて」「人生のメリーゴーランド」など)

これらを無断でコピー・編集してムービーに使用することは、原則として著作権侵害にあたります。

× 具体的にNGとされる例

  • 『天空の城ラピュタ』の有名なラストシーンをDVDから切り取って使用
  • トトロのぬいぐるみを使ってロゴ入り背景で撮影し、公開
  • 映画のBGM(CD収録のオリジナル音源)をムービーのBGMとしてそのまま挿入
  • テレビ放送録画を再編集してオープニングに流す

このような使い方は私的使用の範囲を超えるとみなされ、特に式場で上映したりSNSに投稿したりすると、違法となるリスクがあります。


2. 「結婚式の場」なら黙認されるって本当?

インターネット上では「個人の結婚式で流すだけなら大丈夫」「みんなやってるしバレない」といった情報も見受けられます。実際のところはどうなのでしょうか。

✔ 結論:グレーゾーンではあるが「原則NG」

現状、結婚式という私的なイベントで、商用利用が絡まない範囲であれば厳密に摘発されるケースはほとんどありません。しかしこれはあくまで“黙認”されているにすぎず、法的にはアウトであることは変わりません。

特に、ムービーをYouTubeやSNSに投稿する場合は話が別です。公開の場での配信は明確に著作権法違反と判断される可能性が高いため、避けるのが賢明です。


3. 音楽の使用は「式場がJASRACと契約しているか」がポイント

「どうしてもあの名曲を流したい!」という方にとって、音楽使用のルールは非常に重要です。

■ JASRAC管理楽曲なら、式場の契約で利用できるケースも

多くのジブリ作品の楽曲(例:「君をのせて」「風のとおり道」など)はJASRACが著作権を管理しています。式場がJASRACと包括契約を結んでいれば、結婚式当日の演奏・上映で使用するBGMとしての利用は合法になる場合があります。

ただし以下のようなことも注意が必要です。

  • ムービーに音楽を組み込んだ映像データを事前に式場へ提出する場合は、別途「録音・録画」の利用申請が必要となる可能性あり。
  • 使用する楽曲がJASRAC非管理(作曲者が個別管理しているなど)の場合、別途許可が必要。

事前に式場プランナーへ確認することが最も確実です。


4. 安心して“ジブリ風”を楽しむための3つの工夫

① オリジナルイラストやキャラ風素材を使う

  • 自分たちの似顔絵をジブリ風にデフォルメ
  • 魔女や森の精霊など「雰囲気」を参考にしたキャラクターを自作
  • 手描き風アニメーションや絵本風スライドで世界観を表現

これなら著作権を侵害せず、雰囲気を出せます。

② BGMは「ジブリ風フリー音源」や自作音源を活用

  • DOVA-SYNDROMEMusMusなどのフリーBGMサイトには、ピアノやストリングスで優しい雰囲気の楽曲が豊富
  • 作曲経験のある友人に演奏をお願いするのも◎

「“あの曲っぽい”けどオリジナル」という使い方が安心かつスマートです。

③ プロの制作会社やテンプレートサービスを活用

ジブリ風の演出を合法的に表現するノウハウを持つ制作会社を利用するのもおすすめです。

  • オリジナルで制作されたジブリ調の背景・キャラを使用
  • 著作権リスクのないBGMやナレーション付き
  • 安心して上映・保存できる完成品を手に入れられる

たとえば、AMOのような専門サービスでは著作権に配慮したテンプレートや演出パターンが豊富で、手軽に“それっぽい”映像が作れます。

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5. よくある質問(Q&A)

Q. 映画のワンシーンを一瞬だけ流すのもダメ?
A. 引用の範囲内なら認められる可能性もありますが、営利・非営利に関係なく許可なしの使用は避けるべきです。

Q. ネット上の画像や音源を使っても大丈夫?
A. フリー素材と書いてあっても「商用利用可」「クレジット不要」など使用条件を必ず確認しましょう。ジブリ関連のファンアートなどはほぼすべて非公式のため使用NGです。


ジブリ愛を大切にしつつ、安心できる演出を

ジブリの世界観を結婚式ムービーに取り入れたい気持ちは多くのカップルに共通するもの。だからこそ、著作権の基本を理解し、正しい方法で演出することが大切です。

  • ジブリの公式素材は原則使用不可
  • 音楽は式場の契約状況を確認する
  • 雰囲気の再現は「オリジナル」で工夫しよう

無理に“本物”を使わなくても、自分たちらしい「ジブリ風」演出は十分に可能です。安心して制作・上映できるよう、早めに準備を始めて理想のムービーを完成させましょう。

どう演出するか迷ったら、ジブリ風ムービーの制作に慣れたプロのサービスに相談するのも一つの方法です。

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Profileこの記事を書いた人

佐々木洋平

ブライダル映像オペレーター。大学卒業後、大手ホテルチェーンのウェディング部門に入社し、音響・映像スタッフとして約10年間勤務。これまで500件以上の結婚披露宴で音響・映像演出を担当し、緊張感が漂う現場でも常に安定したクオリティで対応してきた実績を持つ。新郎新婦の入退場、プロフィールムービーやサプライズ映像など、タイミングと演出意図を正確に把握し、細かなチェックや調整を欠かさない。

特に映像上映時のトラブル防止に精通しており、音声・画質・データ形式など事前確認項目を独自に体系化。披露宴当日の映像トラブル発生率を大幅に減少させるノウハウを構築している。映像制作会社やウェディングプランナー、新郎新婦とも緊密に連携を取り、「絶対に失敗できない一日」を裏方として徹底的に支えている。

現在も年間約50組の結婚式を担当しながら、これまでの経験を活かし、映像制作やブライダル業界に関するコラム執筆にも精力的に取り組んでいる。