【例文付き】結婚式二次会の司会台本・開会挨拶・締めコメントの作り方

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初めて結婚式二次会の司会を任されると、「一体何を話せばいいんだろう?」と不安になりますよね。進行表があって流れが決まっていても、司会者としてどんな言葉で場を進めるかは事前に考えておく必要があります。そこで活躍するのが「司会台本」です。プロの司会者も当日に向けて台本を作り込み、シミュレーションを重ねています。今回は、司会台本の基本的な作り方と、特に重要な開会の挨拶締めのコメントの考え方・例文を紹介します。これを読めば、二次会司会の心強い味方が手に入りますよ。

司会台本作成の基本ステップ

まずは二次会司会台本を作るおおまかな手順を押さえておきましょう。司会台本とは、当日の司会者のセリフや進行上のアナウンスを書き出したものです。以下のステップで準備するとスムーズです。

  1. 進行の流れを再確認する – まず手元に二次会の進行表(タイムテーブル)を用意し、開始から終了までの流れを頭に入れます。どのタイミングで司会が登場し、誰にマイクを渡すのか、など全体像を把握しましょう。
  2. 要所のセリフを書き出す – 進行表をもとに、司会者が話すべきポイントを洗い出します。特に開会時の歓迎挨拶乾杯の紹介各ゲームや余興の導入説明締めの挨拶は台本にしっかり書いておくのがおすすめです。その他にも、注意事項のアナウンス(例:「喫煙所は〇〇にございます」など)や、次のプログラムへの誘導の言葉もあらかじめ考えておくと安心です。
  3. 全体を通して練習する – 書いた台本は一度声に出して読んでみます。所要時間の確認にもなりますし、言いづらい言い回しがないかチェックできます。可能であれば友人に聞いてもらい、違和感がないかアドバイスをもらうのも良いでしょう。本番さながらにリハーサルすることで、当日も落ち着いてマイクを握ることができます。

司会台本はあくまで進行の道しるべです。当日は状況に応じて臨機応変に対応することも必要なので、全部を暗記する必要はありませんが、書いておくことで心の余裕が生まれます。

司会台本はあくまで進行の道しるべだが書いておくことで心の余裕が生まれる

開会の挨拶のコツと例文

パーティーの最初、開宴の挨拶は司会者の最初の見せ場です。ここではゲストへの感謝と簡単な自己紹介を行い、パーティーのスタートを宣言します。ポイントは硬くなりすぎず、しかし丁寧な言葉遣いで印象良く話すことです。笑顔でハキハキと話せるよう、短い文章でまとめておくと良いでしょう。

一般的な開会挨拶の構成は、①感謝の言葉 → ②自分の紹介(司会者としての立場) → ③よろしくお願いする結び、といった流れになります。具体的には次のような例文が考えられます。

▼開会の挨拶 例文

皆様、本日はおいそがしい中、○○さんと△△さんの結婚式二次会にご出席いただき誠にありがとうございます。
私、新郎○○さんの大学時代の友人で、本日の司会を務めさせていただきます□□と申します。
不慣れではございますが、精一杯務めさせていただきますので、どうぞ最後までよろしくお願いいたします。

いかがでしょうか。まず最初にゲストへのお礼を述べ、その後に自分が新郎新婦とどういう関係かを伝えています。そして「よろしくお願いいたします」で締めることで、これからパーティーが始まるという区切りになります。

自分の名前や新郎新婦との関係は、堅苦しく肩書きを言うよりも「新郎の友人の○○です」といったシンプルな紹介でOKです。マイクを持つ手が震えてしまうかもしれませんが、明るい笑顔でゆっくり話せば大丈夫。最初の挨拶で雰囲気が和めば、その後も進行しやすくなりますよ。

(※新郎新婦が到着前などで開宴せざるを得ない場合は、「お二人は只今移動中ですので、到着まで今しばらくお待ちください」といった臨機応変なアナウンスも必要です。このケースについては進行トラブル回避の記事で詳しく述べています。)

締めの挨拶(締めコメント)のコツと例文

楽しかった二次会も結びの時間。締めの挨拶(クロージングのコメント)は、司会者がパーティーを締めくくる大切な場面です。ここでは、ゲストへのお礼とお開きの宣言、新郎新婦への祝福で終えるのが基本です。ポイントは、名残惜しい雰囲気の中でも明るく爽やかに締めること。「いいパーティーだったな」という余韻をゲストに持って帰ってもらいましょう。

一般的な締め挨拶の構成は、①お開きの宣言 → ②ゲストへの御礼 → ③送り出しの言葉(締め)となります。例えば次のような例文になります。

▼締めの挨拶 例文

それでは、以上をもちまして○○さんと△△さんの結婚式二次会をお開きとさせていただきます。
本日は皆様の温かいご協力のおかげで、笑顔あふれる会となりました。心より御礼申し上げます。
どうぞお気をつけてお帰りください。そして、これからのお二人にさらに大きな祝福の拍手をお願いいたします!

この例では、まず「お開き」であることを宣言し、ゲストのおかげで良い会になったと感謝を伝えています。最後に「お気をつけてお帰りください」と締めつつ、お二人への拍手をお願いする一言で結んでいます。実際にはこの後、司会から新郎新婦にマイクを渡し、出口でのお見送りに移る流れになるでしょう。

締めの挨拶では、司会者としてゲスト全員に感謝を述べることが何より大切です。新郎新婦はエンディングで涙ぐんでいたり、言葉が詰まってしまうことも多いので、代わりに司会がしっかり感謝の気持ちを代弁してあげましょう。「本日はありがとうございました!」と笑顔で述べれば、拍手とともに温かい空気で締めくくることができます。

司会台本作りの仕上げ:細かな確認と心構え

開会と締めの挨拶が準備できたら、司会台本作りは大詰めです。最後にいくつか細かなポイントもチェックしておきましょう。

  • ゲストや関係者の名前・肩書きは正確に:乾杯を依頼する人や余興担当者の氏名・役職など、紹介が必要な情報は台本にフリガナ付きで書いておきます。当日に読み間違えや呼び忘れがないようにしましょう。
  • 声のトーンと間の取り方:台本を読むときは、一語一語はっきりと発音し、ゆっくりめを意識します。早口になりすぎないよう、「ここで一拍おく」といった間の取り方も台本に書き込んでおくと安心です。
  • 臨機応変さも忘れずに:台本通りに進行しつつも、予定外のハプニングや時間調整が必要な場面ではアドリブも求められます。例えばゲームが予想以上に盛り上がったら「まだまだ盛り上がっておりますが、次のコーナーに移りたいと思います!」と笑顔で切り上げる、といった対応力も大切です。台本には余裕を持ったタイミングを書いておき、当日は冷静に状況を見るよう心がけましょう。

以上、司会台本の作り方と開会・締めの挨拶例をご紹介しました。あらかじめ台本を準備しておけば、当日の司会進行にぐっと自信が持てます。ぜひ『結婚式二次会進行表テンプレート付き:プロ司会者が教える準備と進行のすべて』も参考にしながら、進行表と台本を照らし合わせてリハーサルしてみてください。最初は緊張するかもしれませんが、準備万端で臨めばきっと楽しく司会を務められるはずです。応援しています!

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Profileこの記事を書いた人

駒鳥 絵里

■居住地
東京都

■職業
フリーランスの司会者(MC歴10年)

■経歴と特徴
・司会者としての経験は300組以上。
・ラジオパーソナリティやイベントMCとしても活動経験あり。
・声のトーンは落ち着いており、聞き取りやすく明瞭。
・明るく穏やかな性格で、笑顔が印象的。

■得意なスタイル
・「洗練されたナチュラル感」のある結婚式を得意とする。
・ゲストがリラックスできる空気感を作りつつ、適度なユーモアを交えて会場を盛り上げる。
・新郎新婦の希望をしっかり取り入れ、オリジナリティを尊重した進行。
・臨機応変な対応力に優れ、予定外のトラブルにも柔軟に対処可能。

■価値観・サービスの姿勢
・事前打ち合わせに重点を置き、新郎新婦の人柄や思いを深く理解することを重視。
・式の演出や進行に関して積極的にアドバイスを行い、安心感を与える。
・常にゲスト視点を意識し、新郎新婦だけでなく参加者全員が満足できる進行を心がけている。

■集客方法・強み
・多くの口コミや紹介によって信頼を得ている。

■新郎新婦との相性ポイント
・丁寧で落ち着いたコミュニケーションが特徴のため、品の良い雰囲気を希望する新郎新婦と好相性。
・オリジナル感や手作り感を重視するカップルの気持ちを汲み取りつつ、洗練された空間作りに協力できる。