舞浜で叶えるオリジナル少人数ウェディングアイデア集

「家族や親友と過ごす少人数の結婚式。シンプルだけど、心に残る一日にしたい」
「舞浜の非日常感を活かして、自分たちらしい演出や写真もこだわりたい」
そんな想いで少人数ウェディングを選ぶカップルにとって、会場選びと同じくらい悩ましいのが「演出」や「記録の残し方」。
「少人数だからこそできること」「舞浜という特別な場所だからこそ活かせる空間演出」「写真や映像に残しておきたいポイント」──そのヒントを探している方も多いのではないでしょうか。
今回は、舞浜エリアで数多くの少人数婚を手がけてきた現役ウェディングプランナーと、同じく舞浜を中心に活動するフォトグラファーの対談形式で、オリジナルウェディングを成功に導くアイデアをたっぷりご紹介します。
「こんな演出が少人数だからこそ映えるんです」
「撮っておいてよかった!と思える写真のシーンはここです」
実際の現場でしかわからない、リアルで実用的なノウハウが満載。ふたりの想いがしっかり届く、舞浜らしい少人数婚を叶えるためのヒント、ぜひ参考にしてください。
少人数だからこそ実現できる演出
舞浜の少人数婚をより一層思い出深いものにするためのアイデアを、ベテランプランナーとフォトグラファーの視点からご紹介します。少人数ウェディングでは大掛かりな余興や派手な演出がなくてもゲスト参加型の心温まる演出で十分に盛り上がります。
フリーランスプランナーの長谷川さんは「人数が少ないことで叶えられることはたくさんある」と強調します。「少人数の披露宴では、親族から『大人数だと親族は肩身が狭いけど、こんなにゆっくり二人と話せたのは初めて』『たくさん写真が撮れて本当に嬉しい』という声をよく聞きます。少人数だからこそゲスト一人一人が心から喜んでくれるひとときになるはずです。」実際、少人数婚を叶えた卒花さんたちからも「少人数だからこそ盛り上がった演出」がたくさん報告されています。例えば全員にスピーチをお願いするのは少人数ならではの演出です。
大人数では時間的に難しいですが、親しいゲストだけの式だからこそ、一人ひとりからお祝いの言葉をもらう時間を設けることができます。ゲスト側も自分の番があると思うと程よい緊張感と特別感が生まれ、式後に「みんなで作り上げた感じがして良かった」との声が聞かれます。
またキャンドルリレーやリングリレーといった参加型セレモニーもおすすめです。キャンドルリレーはゲスト全員でキャンドルの火をリレーしていく演出で、会場内に次第に灯りが広がり一体感が生まれます。少人数なら一人ひとりの表情まで見渡せて、写真映えも抜群です。リングリレーは結婚指輪をリボンに通し、ゲスト全員で手渡しで運んでもらうセレモニーで、ゲストとの絆を感じられる心温まる演出です。
家族ならではのアイデアとしては、披露宴中に新郎新婦がそれぞれの親族を紹介する時間を設けたり、両家の思い出写真をコラボ展示したりするのも面白いでしょう。プロフィールブックに家系図や家族写真を載せるアイデアは、親族中心の結婚式ならではで「親戚同士で話のネタになった」と好評です。
他にもゲスト全員で作るウェディングツリー(木のイラストに皆の指紋スタンプを葉っぱに見立て押してもらう)や、全員参加のクイズ大会、思い出の品を持ち寄って語る時間など、アットホームな演出アイデアは尽きません。
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テーマや装飾のアイデア
少人数だと装飾にも細部まで凝りやすいという利点があります。
「テーブル数が少ない分、ペーパーアイテムや装花にこだわれる」と話すのは装花デザイナーの佐藤さん。
例えば招待状をテーマに合わせたデザインで作成したり、席次表をゲストひとりひとりのイラスト入りにするなど、手間をかけても人数分なら負担が少ないため実現しやすいです。
舞浜らしいテーマとしては「Disney」をモチーフにするのも人気です。
ディズニー好きのカップルなら、招待状をパークのチケット風にしたり、席札をミッキーシェイプにするなど遊び心あふれる演出ができます。
実際に「ディズニーホテルで少人数婚をした卒花さん」は、幼少期からの思い出写真と出会ってからの写真をたくさん飾り、生花やグリーンでナチュラルに彩ったウェルカムスペースを手作りしたそうです。家族だけの式だからこそ、幼い頃の写真や両親との写真などをふんだんに使ってゲストへのサプライズメッセージとするのも感動的です。
また、小さい会ならではの会場レイアウトにも注目。ゲスト全員が顔を合わせられるように、円卓ではなく長テーブル一列で晩餐会のようにセッティングしたり、コの字型テーブルで中央に新郎新婦が立って話しやすい形にしたりといった工夫も可能です。ガーデン付き会場であれば、ガーデンにソファやフォトブースを設置して自由に寛げる空間を作るのも◎。人数が少ない分、広い空間を贅沢に使ってラウンジのように演出できます。
装飾アイテムはDIYで手作りする余裕も出てきます。ウェルカムボードやフォトプロップス(写真撮影小物)を手作りして、ゲストに自由に写真撮影を楽しんでもらうコーナーを設けても良いでしょう。「少人数だから細部までこだわれる!」という先輩花嫁の声もあり、ぜひ手間を惜しまず自分たちらしいテーマと装飾で会場を彩ってください。
感動演出&サプライズ
人数が少ない結婚式では、ゲスト一人ひとりとの距離が近い分、心に響く演出がダイレクトに伝わります。プランナーの長谷川さんは「少人数だからこそゲストと一緒に楽しむ時間を持てる」と言います。
具体的には新郎新婦が各ゲストへメッセージを用意して直接渡すという演出がおすすめです。席札の裏やギフトに添えるカードに、お世話になった感謝の言葉を綴っておけば、必ずゲストに思いが伝わります。また、親へのサンクスバイト(両親にケーキを食べさせる演出)や花束贈呈などは定番ですが、少人数婚でもぜひ取り入れたい感動シーンです。人数が少ない分、他のゲストものんびりその様子を見守ることができ、会場全体が温かな空気に包まれます。
さらにユニークな例では、新郎新婦から両親へのサプライズで「両親のバウ・リニューアル(誓いの更新)」を行ったカップルもいます。結婚○周年を迎えるご両親にもう一度夫婦の誓いをしてもらい、ゲスト皆で祝福するという演出で、家族婚ならではの感動的なサプライズになったそうです。
「家族婚・少人数婚におすすめの演出8つ」の一つとして紹介されるほど、両親への感謝を形にする演出は少人数だからこそじっくりと行えます他にも、新郎新婦がお色直し中にゲスト同士で撮ったメッセージ動画をサプライズ上映したり、逆にゲストから新郎新婦へのサプライズムービーが用意されたりと、距離が近い分サプライズ演出も仕掛けやすいです。要はゲスト全員が参加者になれるのが少人数ウェディングの強みなので、「観客」ではなく「一緒に作る仲間」として楽しんでもらえる工夫をすると良いでしょう。
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写真・映像の活用法
フォトグラファーの視点から見ると、少人数婚は撮影チャンスの宝庫だと言います。
列席者が少ない分、ゲスト全員との集合写真や個別ショットが撮りやすいのがメリットです。
「大人数だと集合写真も数十名規模になり新郎新婦とゲスト全員が一緒に写る写真は1枚くらいですが、少人数婚では全員集合写真を屋外やチャペル内など様々なシチュエーションで撮影できます。皆さんとの距離が近いので、表情もよく撮れるんですよ」と舞浜エリアで活躍するカメラマンの石井さんも話しています。
また、新郎新婦とゲスト全員のスナップ写真も思い出深い一枚になります。例えばディズニーランドホテルやミラコスタなどフォトジェニックな背景が豊富な舞浜では、式後にみんなでパークをバックに写真を撮るなんてことも可能です(※要事前許可・手配)。
小さい式だからこそ移動しやすく、時間に余裕があれば近くのスポットでロケーションフォトを楽しむこともできます。フォトグラファーにリクエストして、披露宴中の各テーブルでの記念写真や家族ごとのポートレートなども撮ってもらいましょう。後日ゲストに写真を配布すれば良い記念になります。
映像面では、ライブ配信を検討するカップルも増えています。招待できなかった友人や高齢で来られなかった親戚に、当日の式の様子をリアルタイムで見てもらう取り組みです。舞浜のホテルは通信環境も整っているので、会場と相談の上で配信をセットアップすると良いでしょう。
また披露宴中に過去の思い出映像を流す演出も少人数婚にマッチします。幼い頃のホームビデオやゲストとの旅行写真などをまとめた映像を上映すれば、ゲスト同士で「あの時は…」と話が弾むきっかけになります。
さらに、エンディングロール(当日の結婚式のハイライト映像をエンドに上映)も感動的です。
ゲスト一人ひとりの表情が映った映像が流れ、最後に「ありがとう」のメッセージで締めくくれば、小規模でもぐっと心に残るフィナーレになるでしょう。プロの映像カメラマンに頼まなくとも、最近は友人にスマホで撮影してもらった動画を編集するだけでも立派なエンディングムービーが作れます。
要は記録にしっかり残すことが後々の思い出につながりますので、写真・映像にはぜひこだわってください。
プランナー×フォトグラファー対談まとめ
プランナーの長谷川さんとフォトグラファーの石井さんの対談から浮かび上がったキーワードは
「ゲスト全員参加」と「一人一人にフォーカス」でした。
少人数ウェディングはゲスト全員の顔が見える距離で行えるからこそ、全員が主役級に輝ける場です。
大規模披露宴では叶わないきめ細やかな演出や交流、演出への参加を通じて、ゲストにも「特別な一日だった」と感じてもらえるでしょう。
「少人数だからこそ、ゲストが参加して一緒に楽しむ時間が持てる」
「一人一人に思いのこもった贈り物ができる」
という言葉通り、小さい結婚式には小さいからできることがたくさんあります。
舞浜という魔法のようなロケーションも活かしつつ、お二人ならではのオリジナルアイデアで、
世界に一つだけの少人数ウェディングを創り上げてください。
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Profileこの記事を書いた人
橘 さおり(たちばな さおり)
■生まれた年
1987年
■性別
女性
■経歴・職歴
ブライダル業界経験15年。大手ホテルウェディングプランナーとして8年勤務後、現在は都内の独立系ウェディングサロンでチーフプランナーとして活躍中。これまでに500組以上のカップルを担当。
■性格・特徴
・穏やかで聞き上手。包容力があり、相談者に安心感を与える。
・細やかな気配りと的確なアドバイスが好評。相手の状況や感情に寄り添い、相手が求めている言葉を自然と引き出す能力を持つ。
■得意分野
・結婚準備のファーストステップ(親・職場・友人への報告や手続き)へのアドバイス。
・カップルそれぞれの性格や家族背景に合わせたオーダーメイドな提案。
・家族間の微妙な関係性や伝統的価値観など、デリケートな話題への対応。
■ライフスタイル
・夫と小学生の娘との3人暮らし。自身の経験からも、仕事と家庭の両立や親子関係への理解が深い。
・趣味は旅行、読書、カフェ巡り。プライベートで訪れた場所や経験を仕事に生かすことも多い。
■提供するアドバイス例
「ご両親への報告は、できるだけ早めに直接会って伝えると印象が良いですよ。その際には、今後のことをまだ決めていないことも正直に伝えて、両親にも意見を聞いてみましょう。」
「感謝の気持ちは具体的なエピソードを交えて伝えるとより伝わります。親御さんはお二人の成長を喜んでくれるはずです。」