親と初対面で結婚報告するときのマナーと第一印象アップのコツ

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こんにちは、ブライダルプランナーの橘さおりです。いよいよお相手のご両親との初対面で、結婚の報告をすることになったお二人はきっと胸がドキドキしていますね!「初めまして」の場でいきなり「結婚します」と伝えるのは、とても緊張するものです。でも大丈夫、しっかり準備と心構えをして臨めば、きっと温かく迎えてもらえますよ。今日は親御さんと初めて会うときの結婚報告マナーについて、一緒に確認していきましょう。

初対面の結婚報告はなぜ緊張する?

まず、お相手の親御さんと初めて会う場で結婚の話をする…という状況がどういう意味を持つか考えてみましょう。これは言い換えれば、「私たちは家族になります」という宣言を初対面でするということ。親御さんにとっても大事なご自分のお子さんを託す(あるいは家族に迎える)かどうかの第一印象になるわけですから、お互い真剣になるのは当然ですよね。

「ご両親に初めて会って結婚のご報告をするとき、ちゃんと気に入ってもらえるかな…」と不安になるのも頷ける話です

。でも、緊張するのは親御さんも同じかもしれません。お互い初対面同士ですから、最初は硬くなってしまうのは自然なこと。むしろ「緊張して当然。でも誠意を尽くそう」という気持ちで臨みましょう。その姿勢は必ず伝わりますよ。

なお、結婚の報告でお互いの両親に会う順番は、一般的に女性側の親御さんを先に訪問し、その後男性側というケースが多いようです。

初対面前の準備ポイント:服装・手土産・心構え

親御さんとの初対面で好印象を持ってもらうために、事前の準備をしっかりしておきましょう。

  • 服装は清潔感&控えめを意識: 派手すぎず清潔感のある服装が基本です。男性であればスーツもしくはジャケット着用、女性もワンピースやスーツなど上品な服装がおすすめです。ジーンズや過度な露出は避けましょう。私の担当させていただいた方も、いつもより落ち着いた色味のワンピースを選んで行ったそうです。アクセサリーや香水も控えめにして、爽やかな印象を心がけましょう。
  • 手土産の用意: 初訪問の際には、ぜひ手土産を持参しましょう。高価なものはかえって気を遣わせてしまうので、地元で評判のお菓子やお茶など、みんなで楽しめる食品が定番です。「つまらないものですが…」と一言添えてお渡しすればOKです。事前にパートナーにご両親の好みを聞いておくと、「お酒がお好きと伺ったので…」など喜ばれるものを選べますね。
  • 基本マナーのおさらい: 初対面での挨拶の仕方や言葉遣いも準備しておきましょう。「お忙しいところお時間をいただきありがとうございます」「◯◯さんとお付き合いさせていただいております、△△と申します」など、最初に言うべき言葉をシミュレーションしておくと安心です。お辞儀の角度や名刺交換…は必要ありませんが(笑)、玄関先でコートを脱ぐタイミングや座布団の上座下座など、日本的なマナーも確認しておくと自信につながります。
  • 心の準備: パートナーと事前に打ち合わせもしておきましょう。「どんな順序で話を切り出すか」「どんな質問が来そうか」を二人で予想しておくと心強いです。緊張しすぎて黙り込んでしまわないよう、「この話題を振ってみよう」などいくつか会話のネタを用意しておくのもおすすめです。例えばご両親の趣味や好きな食べ物などを事前に教えてもらうのも手です。

当日の流れとマナー:挨拶から結婚報告まで

では、初対面当日の基本的な流れとマナーを確認しましょう。一般的な訪問の一連の流れに沿って説明しますね。

  1. 玄関でのご挨拶: 約束の時間の5分前くらいには到着しておきたいですね。インターホンを押すか門扉で呼び鈴を鳴らし、「こんにちは、本日はお時間をいただきありがとうございます」と元気よく挨拶しましょう。玄関では男性(自分の実家であれば女性)の方が先に立ち、「父さん、お母さん、本日◯◯さんをお連れしました」とパートナーを紹介します。紹介された側(訪問者)は「はじめまして、△△と申します。本日はお招きいただきありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします」と丁寧に挨拶しましょう。その後、「こちら、よろしければ皆さんで召し上がってください」と手土産を渡します。玄関先ではバタバタしがちなので、落ち着いて笑顔を忘れずに。
  2. 応接・食事の場での会話: 居間や食卓に通されたら、「改めまして、△△です。本日はお忙しい中お時間をいただきありがとうございます」と一言ご挨拶を。すぐに本題に入らず、最初は和やかな雰囲気作りを心がけましょう。たとえば最近のちょっとした出来事や、差し障りのない話題から始めると緊張がほぐれます。親御さん側も「遠いところありがとうね」などと話しかけてくれるでしょう。笑顔で受け答えしつつ、少し場が温まってきたタイミングで本題に移ります。
  3. 結婚の報告・お願い: いよいよ肝心の結婚報告です。タイミングは、皆さんがお茶を飲み終えた頃や一段落した頃が良いでしょう。「実は今日は大切なお話がありまして伺いました」と切り出し、まずはパートナー(自分の子ども)の方から「◯◯と結婚したいと考えています」と意志を伝えます。続いて訪問者側から改めて、「△△さんと結婚させていただきたく、本日はそのご挨拶に伺いました。まだ未熟な二人ですが、どうぞよろしくお願いいたします」としっかりと頭を下げましょう。男性であれば「◯◯さんを必ず幸せにします」と力強く伝えるのもいいですね。女性の場合は「これから◯◯さんと二人で支え合って温かい家庭を築いていきたいと思います」といった表現がおすすめです。
  4. 親御さんからの返事や会話: 親御さんたちは笑顔で「こちらこそよろしくね」と言ってくれるかもしれませんし、感極まって泣いてしまうお母様もいるかもしれません。もし親御さんから質問があれば、落ち着いて答えましょう。例えば「お二人の出会いは?」「結婚後の生活プランは?」など聞かれることがありますが、正直に、そして前向きに答えれば大丈夫。「二人で協力して頑張っていきます」といった決意も伝えると良いですね。
  5. お開きの挨拶: 一通り話が済んで訪問を終える際には、「本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました」とお礼を伝えましょう。玄関先でももう一度「本日は本当にありがとうございました。これからどうぞよろしくお願いいたします」と深くお辞儀をしてお別れします。帰り際の礼儀正しさも好印象につながりますから、最後まで気を抜かずに。
当日の流れとマナー

第一印象アップのコミュニケーション術

初対面の結婚報告を成功させるカギは、形式的なマナーだけでなくコミュニケーションの取り方にもあります。親御さんに好印象を持ってもらうためのポイントを押さえておきましょう。

  • 明るい笑顔とあいさつ: 何といっても笑顔は最大の武器です。緊張していても、できるだけにこやかに接しましょう。初めの「こんにちは!」から笑顔で挨拶できれば、それだけで場が和みます。
  • 相槌とリアクションを丁寧に: 親御さんの話に耳を傾けるときは、しっかり相槌を打って反応しましょう。「はい」「ええ」「そうなんですね」と肯定的にうなずいて聞けば、親御さんも気持ちよく話せます。逆に緊張で無表情だったり反応が薄いと、「大丈夫かな?」と心配させてしまうことも。
  • 聞き上手+少しの自己開示: 基本は親御さんの話をよく聞く姿勢が大切ですが、自分のことも適度に話しましょう。たとえば趣味や仕事の話になったら、「実は私も○○が好きで…」など笑顔で自己開示すると、一気に距離が縮まります。共通点が見つかればしめたもの。「うちの子もそれ好きなのよ」と盛り上がるかもしれません。
  • パートナーと協力して場を盛り上げる: お二人で訪問する場合、チームワークも重要です。どちらかが話しているときはもう一方が笑顔でうなずく、話題に詰まったらパートナーがフォローするなど、助け合って乗り切りましょう。言葉に詰まったとき、「実はこんな素敵なエピソードがあって…」と彼女の人柄が伝わるエピソードを話をすればご両親が笑顔になる場面も増えるかもしれません。

まとめ:初対面の結婚報告は丁寧さと誠意が決め手

初対面での親御さんへの結婚報告は、誰だって緊張するものです。でも、丁寧なマナーとお二人の誠意がしっかり伝われば、親御さんはきっと笑顔で受け止めてくれるでしょう。

完璧にやろうとしすぎなくても大丈夫です。大切なのは気持ちですから、多少言葉がつかえても、真剣に伝えようという思いが伝われば十分ですよ。初対面の場はこれから長いお付き合いになる第一歩。ゆっくりで構いませんので、絆を深める機会だと思って楽しむくらいの気持ちでいてくださいね。

私もお二人のご両親が新しい家族として仲良くなっていけるよう、陰ながら応援しています。一緒に素敵な第一歩を踏み出しましょう!

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Profileこの記事を書いた人

橘さおり

橘 さおり(たちばな さおり)

■生まれた年
1987年

■性別
女性

■経歴・職歴
ブライダル業界経験15年。大手ホテルウェディングプランナーとして8年勤務後、現在は都内の独立系ウェディングサロンでチーフプランナーとして活躍中。これまでに500組以上のカップルを担当。

■性格・特徴
・穏やかで聞き上手。包容力があり、相談者に安心感を与える。
・細やかな気配りと的確なアドバイスが好評。相手の状況や感情に寄り添い、相手が求めている言葉を自然と引き出す能力を持つ。

■得意分野
・結婚準備のファーストステップ(親・職場・友人への報告や手続き)へのアドバイス。
・カップルそれぞれの性格や家族背景に合わせたオーダーメイドな提案。
・家族間の微妙な関係性や伝統的価値観など、デリケートな話題への対応。

■ライフスタイル
・夫と小学生の娘との3人暮らし。自身の経験からも、仕事と家庭の両立や親子関係への理解が深い。
・趣味は旅行、読書、カフェ巡り。プライベートで訪れた場所や経験を仕事に生かすことも多い。

■提供するアドバイス例
「ご両親への報告は、できるだけ早めに直接会って伝えると印象が良いですよ。その際には、今後のことをまだ決めていないことも正直に伝えて、両親にも意見を聞いてみましょう。」
「感謝の気持ちは具体的なエピソードを交えて伝えるとより伝わります。親御さんはお二人の成長を喜んでくれるはずです。」