親に結婚報告したら反対された!そんなときの対処法と向き合い方

閲覧数:20

こんにちは、ブライダルプランナーの橘さおりです。せっかく勇気を出して親御さんに結婚の報告をしたのに、「結婚には反対だ」と言われてしまった…本当につらい状況ですよね。お二人が悲しんでいる姿を想像すると、私も胸が痛みます。しかし、親御さんから反対されてしまった場合でも、まだ諦める必要はありません。ここからは、親御さんの反対にどう向き合い、乗り越えていくかを一緒に考えていきましょう。

まずは理由を理解する:親が結婚に反対するワケ

親御さんが結婚を反対するのには、必ず何か理由があるはずです。感情的になって「どうして分かってくれないの?」と嘆く前に、まずは親御さんが何を不安に思っているのか理解することが第一歩です。

考えられる反対の理由の例

  • 経済的な不安: 「二人の生活はやっていけるの?貯金や収入は大丈夫?」と将来の金銭面を心配する親御さんは多いものです。
  • 年齢やタイミングの問題: 「まだ若すぎるのでは?」「結婚を急ぎすぎていない?」と結婚する時期を不安視するケースです。
  • 相手への心配: お相手の人柄や仕事、家庭環境などについて十分に知らず、不安に感じているのかもしれません。「本当に娘(息子)を任せて大丈夫かしら…」という親心ですね。
  • 親心からの寂しさ: 明確な欠点がない場合でも、「子どもが自分の元を離れてしまう」という寂しさから反対の態度を取ってしまうこともあります。特に一人娘・一人息子の場合に起こりがちです。

他にも様々なケースがありますが、いずれにせよ親御さんはお二人のことを大切に思っているからこそ、何らかの不安を感じて反対しているはずです。「敵」ではなく心配してくれている存在だということを、頭の片隅に置いておきましょう。

感情的な衝突はNG!冷静に対話するために

反対を受けたとき、ショックでつい感情的になってしまうかもしれません。「どうして祝福してくれないの!」と怒りたくなったり、泣いてしまったり…。でもちょっと待ってくださいね。その場で感情を爆発させてしまっても、結婚話がよけい進まなくなってしまいます。感情的な衝突は避け、冷静に対話する姿勢を心がけましょう。

お二人にとっては人生の大事な決断を否定された形ですから、悲しいし悔しいですよね。ですが、深呼吸して一旦気持ちを落ち着かせましょう。例えば、一度話し合いを中断して日を改めるのも有効です。「今は驚かせてしまったから、改めて時間をもらって話し合おう」と提案してみるのもいいでしょう。その間にお互い頭を冷やして考える時間ができます。

感情的な衝突はNG

反対されたときの対処ステップ

では、具体的に親御さんに反対された場合、どのように対応していけばよいのでしょうか。私がおすすめする対処のステップを順番に見ていきますね。

  1. 親御さんの話を最後まで聞く: まずは親御さんが何を言いたいのか、最後まで遮らずに聞きましょう。「なぜ反対なのか」「どこに不安を感じているのか」を把握するために、相槌を打ちながら耳を傾けます。親御さんとしても、自分の気持ちをちゃんと聞いてもらえると少し冷静になってくれるものです。
  2. 理解を示す: 親御さんの不安や反対理由に対して、「心配してくれているんだね」「そう思うのも無理はないよね」と一度受け止めましょう。自分たちの主張をすぐにぶつけるのではなく、親御さんの気持ちに寄り添う姿勢を見せることが大切です。反対理由に心当たりがある場合は素直に認め、「そこはたしかに自分たちも考えていた」と共有します。
  3. お二人の考えや計画を説明する: 次に、お二人がどれだけ真剣に将来を考えているかを具体的に伝えます。例えば経済面が不安なら「予算を立てて貯金もこれくらいあります」、結婚後の生活については「共働きで協力し合うつもりです」「転勤の予定は当面ありません」など、親御さんの懸念に対する対策や計画を示しましょう。口先だけでなく具体策を示すことで、親御さんも安心しやすくなります。
  4. お相手の良さを知ってもらう: 相手の人柄に対する不安が理由なら、エピソードを交えてお相手の魅力を伝えましょう。「○○さんは本当に思いやりがあって、私が落ち込んでいるときも…」など具体的な話をすると説得力があります。可能であれば改めて食事会などの機会を設け、直接親御さんに会ってもらえるよう提案するのも良いですね。
  5. 第三者の力を借りる: 周囲にお二人の結婚を応援してくれる人がいれば、協力をお願いするのも一つの方法です。例えば兄弟姉妹が味方になってくれているなら、親御さんにパートナーの良いところをそれとなく伝えてもらうと効果的です。また、親御さんに信頼されている親戚の方などがいれば相談してみるのもいいでしょう。
  6. 時間をかけて説得する: 一度で完全に納得してもらおうとせず、何度かに分けて話し合う覚悟を持ちましょう。親御さんも突然の結婚話に気持ちが追いついていないだけで、時間が経てば受け入れてくれる場合も多いです。「焦らずじっくり向き合おう」という姿勢で、何日かおきに状況報告したり相談したりすると、次第に理解が深まっていくことがあります。

先輩カップルの体験談:乗り越えた例も

実際に、親御さんの反対を乗り越えた先輩カップルもたくさんいます。私が担当したお客様の例をご紹介しましょう。

ある新郎新婦のお話です。新婦は30歳、新郎は新婦より10歳年下の20歳。新郎が社会人になったばかりということもあり、新婦のお父様は「まるで学生のようで頼りない」と大反対だったそうです。お二人はめげずに何度もご両親に会いに行き、真剣に将来設計(家計や仕事の目標など)について説明を重ねました。その結果、お父様も新郎の誠実さを理解し、「娘を任せても大丈夫だ」と安心してくれたのです。「最初の印象にとらわれず、話をしていくうちに信頼してもらえた」と新婦もおっしゃっていました。

このように、最初は反対されていてもお二人の熱意と行動次第で状況が変わることもあるのです。親御さんも本当はお子さんの幸せを願っているからこそ、納得してから送り出したいと思っています。時間はかかるかもしれませんが、歩み寄り続ければ道は開ける可能性が高いですよ。

それでもダメなときは?お二人の意思も尊重して

十分に話し合い、努力を尽くしてもどうしても親御さんが首を縦に振らない場合、お二人はとても苦しい選択を迫られるかもしれません。最終的にはお二人の人生ですから、親御さんの反対を押し切って結婚するという選択も無いわけではありません。ただ、その場合は親御さんとの関係にしこりが残ってしまう可能性があります。

理想はやはりご両親に心から祝福してもらえること。そのためにできることは最後までやり尽くして、それでもダメならお二人でよく話し合いましょう。「時間をかければいつか分かってくれるかもしれない」「結婚後に実績を積んで認めてもらおう」という道もありますし、「どうしても今結婚したいから二人で新生活を始めよう」という決断もあります。どちらを選ぶにしても、お二人が後悔のないようによく話し合ってくださいね。

寄り添い続けることで道は開ける

親御さんに結婚を反対されてしまった時期は、お二人にとって試練のときです。でも、その試練を乗り越えた先にはきっとご両親の笑顔と、お二人のより固い絆が待っています。大切なのは、諦めず誠実に向き合い続けること

お二人ならきっと大丈夫。冷静に、そして粘り強くご両親と対話を続けていきましょう。私も微力ながらお力になれればと思っています。一緒に頑張って、ご両親からの「おめでとう」を勝ち取りましょうね!

関連記事

親への結婚報告ガイド:タイミング・方法・マナーまで徹底解説に戻る

Profileこの記事を書いた人

橘さおり

橘 さおり(たちばな さおり)

■生まれた年
1987年

■性別
女性

■経歴・職歴
ブライダル業界経験15年。大手ホテルウェディングプランナーとして8年勤務後、現在は都内の独立系ウェディングサロンでチーフプランナーとして活躍中。これまでに500組以上のカップルを担当。

■性格・特徴
・穏やかで聞き上手。包容力があり、相談者に安心感を与える。
・細やかな気配りと的確なアドバイスが好評。相手の状況や感情に寄り添い、相手が求めている言葉を自然と引き出す能力を持つ。

■得意分野
・結婚準備のファーストステップ(親・職場・友人への報告や手続き)へのアドバイス。
・カップルそれぞれの性格や家族背景に合わせたオーダーメイドな提案。
・家族間の微妙な関係性や伝統的価値観など、デリケートな話題への対応。

■ライフスタイル
・夫と小学生の娘との3人暮らし。自身の経験からも、仕事と家庭の両立や親子関係への理解が深い。
・趣味は旅行、読書、カフェ巡り。プライベートで訪れた場所や経験を仕事に生かすことも多い。

■提供するアドバイス例
「ご両親への報告は、できるだけ早めに直接会って伝えると印象が良いですよ。その際には、今後のことをまだ決めていないことも正直に伝えて、両親にも意見を聞いてみましょう。」
「感謝の気持ちは具体的なエピソードを交えて伝えるとより伝わります。親御さんはお二人の成長を喜んでくれるはずです。」