親への結婚報告は電話でも大丈夫?失敗しない伝え方とマナー

こんにちは、ブライダルプランナーの橘さおりです。遠方に住むご両親へ結婚の報告をしたいけれど、直接会いに行くのが難しい…そんな状況では電話で伝えることを考えますよね。しかし「電話で結婚報告して失礼にならないかな?」と不安に感じているようですね。今回は、親への結婚報告を電話でする場合のポイントについて、一緒に確認していきましょう。
やっぱり直接会うべき?電話で報告するケースと心構え
基本的には、大切な結婚の報告は直接お会いして伝えるのが望ましいです。しかし、親御さんが遠方に住んでいたり仕事の都合でなかなか会えない場合、電話やビデオ通話で報告するのももちろんOKです。大事なのは「自分の声と言葉」でしっかり伝えること。メールやLINEだけで済ませるのは避けましょう。文字だけではお二人の真剣な気持ちが十分に伝わらない可能性がありますからね。
例えば、ご両親が北海道在住で簡単には会いに行けないとしましょう。その場合、何ヶ月も報告を延ばすより、まずは電話で伝えてしまった方がご両親も安心します。「直接会って報告できずごめんなさい」という気持ちを添えつつ、電話越しでもしっかり想いを伝えれば失礼にはなりません。ポイントは真心を込めること。声のトーンや話し方に気持ちが表れますから、落ち着いて丁寧に話すよう心がけましょう。
電話報告の前に:準備しておきたいこと
電話で結婚報告をする前に、いくつか準備しておくべきことがあります。ぶっつけ本番で電話して頭が真っ白…なんてことにならないように、以下を確認しましょう。
- 話す内容のポイント整理: 伝えたい要点をあらかじめ考えておくと安心です。例えば「結婚の意思を固めたこと」「お相手の名前や人柄」「今後直接挨拶に伺いたい旨」などは漏れなく伝えたいですね。簡単なメモを手元に用意しておくとスムーズですよ。
- 良いタイミングを選ぶ: 親御さんがゆっくり話せる時間帯に電話しましょう。例えば夕食後のくつろいだ時間や週末など、落ち着いて話せるときがおすすめです。いきなり電話をかける前に、「今少しお話して大丈夫?」と一言断ると親御さんも心構えができます。
- できれば二人一緒に: 状況が許せば、カップルお二人で一緒に電話に臨むと安心感があります。スピーカーフォンやビデオ通話にして、相手の声も聞こえる状態にすると「二人そろって報告している」感じが伝わります。ただし、いきなり知らない相手の声が飛び込むと驚かせてしまうかもしれないので、自分の親に報告する場合は基本的には自分がメインで話すようにしましょう。
電話をかける前にお互いに何を話すか相談していましたね。「最初は○○が話して、途中で□□も挨拶の言葉を伝える」というように段取りを決めておくと安心です。

電話での伝え方マナー:丁寧な言葉遣いと気持ちの伝え方
いよいよ電話をかけるときは、丁寧な言葉遣いを心がけましょう。緊張すると早口になってしまいがちですが、深呼吸してゆっくりハキハキと話します。
- 冒頭の挨拶: 「もしもし、○○です。お父さん、お母さん、元気にしてる?」などと切り出し、まずは通常の会話で声のトーンを和らげましょう。すぐ本題に入らず、「実は今日は大事な話があって電話しました。今お時間大丈夫?」と一呼吸おくと良いです。
- 本題を伝える: 親御さんが「何だろう?」と構えたところで、「実は□□さんと結婚することになりました」と核心を伝えます。ポイントは明るくハキハキと伝えること。急に重大発表を聞いて親御さんが驚くかもしれませんが、続けて「二人で結婚の意思を固めました」としっかり意思を示しましょう。
- お相手の紹介: 既に親御さんが知っている場合でも、改めてお相手について簡単に伝えます。「お相手の□□さんとは2年のお付き合いで…とても素敵な方なんだよ」と人柄や交際期間などを添えると、親御さんも安心します。
- 今後の予定を伝える: 電話報告のみで終わらせず、「近いうちに二人で改めてご挨拶に伺いたいと思っています」と必ず伝えてください。遠方なら「次に帰省できる日を調整して、直接ご挨拶させてね」と約束しましょう。親御さんも「ちゃんと直接来てくれるんだな」とホッとします。
- 感謝とお願い: 最後に「今まで育ててくれてありがとう。これからもどうぞよろしくお願いします」と感謝の気持ちと今後のお願いを伝えられたら完璧です。照れくさいかもしれませんが、親御さんには一番伝えたい大事な言葉ですね。
言葉遣いとしては、普段より少し丁寧なくらいがちょうど良いでしょう。例えば普段「お母さん」「お父さん」と呼んでいるならそのままで構いませんが、「ありがとうございます」「~したいと思っています」など丁寧な表現を意識するとしっかりした印象になります。
ちなみにお相手の親御さんへ電話で報告する場合はどうでしょうか。本来、お相手の親御さんには直接伺ってご挨拶するのが筋ですが、例えば距離が遠くてすぐに会えない場合には、まずはお相手(ご自身のパートナー)からその親御さんへ電話で報告してもらい、その際に電話を代わってもらってあなたも一言ご挨拶をするという形があります。
ご両親に電話で挨拶するなら、「初めてお電話いたします、□□と申します。本来は直接ご挨拶すべきところを、このような形で失礼いたします。○○さんと結婚の運びとなり、まずはお電話でご報告させていただきました。後日改めてご挨拶に伺わせてください」――こんなふうに短くても丁寧な言葉で伝えれば、真摯な気持ちはきっと届きます。その後必ず直接会う機会を設ける約束をしておけば、電話でのご挨拶でも礼を失しません。
電話で報告を受けた親御さんの反応は?
電話越しに結婚報告を受けた親御さんは、きっと驚きながらも喜んでくれるはずです。ただ、直接顔が見えない分、「本当に大丈夫なの?」「ちゃんと考えているの?」と心配から質問が多くなる可能性もあります。例えば「もう仕事は落ち着いたの?」「二人の新生活はどうするの?」など、思いつくまま聞かれるかもしれません。
そうした質問にもできるだけ丁寧に答えてあげてくださいね。たとえ電話ですぐに全部答えられなくても、「詳しくはまた会ったときに話すね。でも二人でもちゃんと話し合って計画しているから大丈夫だよ」と伝えれば大丈夫。親御さんも一安心するでしょう。
逆に電話口で反対意見や心配ばかり言われてしまった場合も、落ち着いて。「そうだよね、心配かけちゃってごめんね。今度ちゃんと相談させて」と伝え、後日改めて話す機会を作りましょう。電話はあくまで第一報として考え、細かな相談ごとは直接会ったときに取っておくくらいの気持ちが楽ですよ。
まとめ:電話報告でも心はしっかり届く
遠く離れていても、電話で声を聞けばお二人の誠実な気持ちはちゃんとご両親に届きます。大事なのは形より内容と心意気です。電話だからといって必要以上に心配しなくても大丈夫。お二人が心を込めて報告すれば、親御さんもきっと喜んでくれますよ。
電話で結婚報告を無事に終えたら、次は直接のご挨拶や両家顔合わせに進んでいきましょう。これから忙しくなりますが、一歩一歩一緒に頑張っていきましょうね。私も引き続きサポートしていきます!
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Profileこの記事を書いた人
橘 さおり(たちばな さおり)
■生まれた年
1987年
■性別
女性
■経歴・職歴
ブライダル業界経験15年。大手ホテルウェディングプランナーとして8年勤務後、現在は都内の独立系ウェディングサロンでチーフプランナーとして活躍中。これまでに500組以上のカップルを担当。
■性格・特徴
・穏やかで聞き上手。包容力があり、相談者に安心感を与える。
・細やかな気配りと的確なアドバイスが好評。相手の状況や感情に寄り添い、相手が求めている言葉を自然と引き出す能力を持つ。
■得意分野
・結婚準備のファーストステップ(親・職場・友人への報告や手続き)へのアドバイス。
・カップルそれぞれの性格や家族背景に合わせたオーダーメイドな提案。
・家族間の微妙な関係性や伝統的価値観など、デリケートな話題への対応。
■ライフスタイル
・夫と小学生の娘との3人暮らし。自身の経験からも、仕事と家庭の両立や親子関係への理解が深い。
・趣味は旅行、読書、カフェ巡り。プライベートで訪れた場所や経験を仕事に生かすことも多い。
■提供するアドバイス例
「ご両親への報告は、できるだけ早めに直接会って伝えると印象が良いですよ。その際には、今後のことをまだ決めていないことも正直に伝えて、両親にも意見を聞いてみましょう。」
「感謝の気持ちは具体的なエピソードを交えて伝えるとより伝わります。親御さんはお二人の成長を喜んでくれるはずです。」